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2008.11.15
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わたしは、今までさまざまな本に出会ってきた。



その中でもピーター・ドラッカーの本に出会ったときの感動は今もよく覚えている。







以前、日本でもベストセラーになったアメリカの経営学の本がある。



名前は、ビジョナリー・カンパニー。



執筆した人は、ジム・コリンズ。




さっきアマゾンドットコムで見たら、ジムの書いた本、”ビジョナリー・カンパニー”に



なんと、78件ものお客様レビューが書かれていて、


ほとんどが、★★★★★の評価だった。



ずいぶん昔の本だが、いまでも売れているらしい。名作だ。



話を戻すと、


ジムが、この本を出版したとき、当時は、まだ無名だった。


あるとき、ジムのボイスメールにメッセージが届いた。



ボイスメールの内容は。。。



”ピーター・ドラッカーだ。クレアモントに来てもらえれば、ぜひお会いしたい。”




さっそくジムは、折り返しドラッカーに電話を入れた。


かなり、緊張していた。。。




電話口からは。。。


”もっと大きな声で言ってくれ!””わたしはもう若くはないんだ!”と


ジムは、ドラッカーに叱られてしまったそうだ。




そして、ドラッカーとの対談が実現する。



ジムの話によると。。。


この日を境にして、私(ジム)の人生は一変したそうだ。たった一日の出会いで。



ドラッカーは、ジムに会うと、いきなり質問したそうだ。



”きみは時代を超えるアイデアを作りたいのか、それとも時代を超える組織を作りたいのか”





ジムは、”時代を超えるアイデアを作りたいです。”といった。



すると、ドラッカーは、



”では、組織を作ってはいけない。”





ジムは当時を振り返って。。。


”おそらくドラッカーが言いたかったことは、


 組織を作ると、獣にえさを与えなければならなくなる。獣とは大勢の人々のこと。


 また、獣から餌をもらってアイデアを作らなければならなくなってしまう。


 獣に餌をやるためにアイデアを作るようになると。。。



 たとえ商業的に成功しても、”自分力”は、まちがいなく低下してしまう。



 アイデアを教えることと、アイデアを売ることの間には、大きな違いがあるからだ。



 ほかにも、様々な教訓をドラッカーからは教えてもらった。”



たとえば、


”真の規律とは、間違ったチャンスを拒絶することなんだよ”


”あんがい成長することは簡単で、拒絶することは難しいんだ。”




ジムは、結局、ドラッカーとまる1日話したそうだ。





そして、帰り際、ジムはドラッカーに言います。



”どうやってお礼をしたらいいでしょうか”






ドラッカーは言う。


”もうお礼はしてもらったよ。君との会話でたくさんのことを学んだから”




ジムはこのとき、ドラッカーの本当の偉大さを理解したそうだ。






そして、ジムは、いまでもドラッカーから言われた最後の言葉を覚えているそうです。








          ”世の中の役に立つ存在になりなさい。”
















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Last updated  2008.11.16 09:48:34
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