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カテゴリ:ピーター・F・ドラッカー
野球のピッチャーの投げる変化球の一つに
”ナックルボール”と言う名前の球種がある。 先日、吉田えりさんという現役女子高生が、 プロの野球選手になったというニュースが流れていた。 彼女の最大の武器が、ナックルボール。 このボールは、ゆらゆらとゆれながら落ちてゆく球で、投げた本人すら ボールが どこへ飛んで行くのか分からないと言う、変化球です。 この変化球を彼女が持っていることで、 男女の体力差という大きな壁を彼女は乗り越えてしまった。 ピータードラッカーは、イノベーションと企業家精神と言う書物の中で、 ”予期せぬ成功にはとても腹が立つ”といっている。 たとえば、 自分が一生懸命、考えた商品をマーケットにリリースしたが。。。 まったくヒットせずに、 その後、自分の想像もしていなかったマーケットでその商品が認められ 売れてしまう現象がよくある。。。 自分の経営力、分析力が疑われるから、素直に認めたくない。 だから、無性に腹が立つのである。という論理だ。 ドラッカーは、 ”予期せぬ成功を認めることは勇気がいる。しかし、事実を素直に受け入れる 謙虚さが大事。” ”マネジメントに対して、会社から報酬が支払われるのは。。。 経営者が間違いを犯さないからではない。経営者の判断力を会社が買ったからだ。 だから、マネジメントとは、自らの過誤を素直に認め、受け入れる能力に対しての 報酬としての要素が高い。” 身近な例としては。。。 電子レンジの発明がある。 電子レンジは。。。じつは、家電メーカーが発明したものではない。 第二次世界大戦の時、アメリカのレーダーを開発する、 バリバリの軍需産業のレーセオン社が、 ナチスドイツと戦うための強力なレーダーを開発する過程で生まれたものだった。 ある時、一人の研究者が、新型レーダーのマグネトロンの近くに立っていたとき。。。 ポケットに入れていたキャンディーが少し溶けているのに気づいた! そこで、こんどは、マグネトロンの前にポップコーンの材料を置いてみたところ。。。 みごとにポップコーンが弾け飛んだのだった。 そして、マイクロ波がどうやら熱を発生させることを発見した。 この軍事工場の研究者が、お菓子好きでなかったなら。。。 電子レンジは発明されなかった。 まさに、むかし ちょっと流行った言葉。 ”想定の範囲外のことだった。” そのほかにも エスエス製薬から発売された、ハイチオールCも、当初は二日酔いの薬として発売されたが 売れなかった。その後、パッケージを変えて、女性のシミ、ソバカス対策の薬として 販売したところ大ヒット商品となった。 また、あのバイアグラも、もともとはファイザー製薬が心臓の狭心症の薬として 開発したものだったのだ。 まさに大ヒットする商品とは、ナックルボールなのだ。 なんくるないさ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.23 13:02:28
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