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カテゴリ:松下幸之助
あるとき、 松下幸之助は、仕事の出来る若い社員をつかまえて言葉をかける。 幸之助 ”きみ、アンマ(マッサージ)ようするか” 若い社員 ”いいえ、しません。” 幸之助 ”お父さんやお母さんの肩、もんであげへんのか” 若い社員 ”ええ、もみません。” 幸之助 ”それじゃあ、きみは、あんまり出世できんな。” 若い社員 ”アンマと出世と、いったいどんな関係があるのでしょうか。” 幸之助 ”豊臣秀吉はね、若い頃アンマがうまく、それが気に入られて出世の道が開けたらしい。” ”ほんとか、うそか、よう知らんけど小説にはそう書いてあった。” ”ぼくは、これは一面の真理やと思う。” 若い社員 ”。。。。。” 幸之助 ”それはね、アンマ事体のことより、結局は心の問題や。” たとえばきみが、緊急の仕事で課長といっしょに遅くまで残業したとする。 そんなとき、きみは若いからどうもないだろうが、きみのお父さんと同じくらいの年の 課長は、やはり疲れてくる。それを見て、きみが、 ”課長、いっぺん肩でももみましょうか”と言ったらどうなるか。” ”そうか、それはすまんな。”とって背中を向ける課長もあるだろうし、 ”いや結構だ、ありがとう。”と断わる人もいるだろう。 しかし、たとえ断わったとしても、課長はきみのそのひと言で、どれだけ慰められ、 元気づけられるかわからない。 そして課長の口からも ”きみ、ご苦労さんやったな”といたわりの言葉が出てくるにちがいない。 そういう心の通いあいが、職場を明るくし仕事の成果を高めることになるわけで、 だから、きみがそういうひと言を真心から言える人であれば、 仕事もうまくいくし、みんなの信頼も得ることができる。 出世も間違いなしだと思うのだが、きみはどう思うかね。” 松下幸之助は、若い社員に、仕事は仕事だけではない。と、さりげなく伝えたのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.09 14:03:21
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