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カテゴリ:カフェ感
昨日の日記の”正しい努力”についての補足。 通説として、 よく”会社の寿命は30年”といわれています。 それは、30年前、どんなに世の中から必要とされている会社(事業)でも、 30年の間に、技術が進歩し、社会の環境が変わり、人々の消費動向が変わるからです。 そのため、30年前に人々から必要とされた会社(仕事)の多くは、 30年たってみると、 ”昔のような意味”で必要な仕事ではなくなっている場合が多いからです。 だから、ふつう単一事業は30年ぐらいで寿命を迎えます。 以前、日記でビック・ブルー(IBM)の話を書きましたが、 IBMも、いまも会社は残っておりますが、 社会の変化、お客様ニーズの変化に合わせ、 会社の看板はそのままに、仕事(事業)は、 まったく昔とは別な仕事をしています。 だから生き残ることが出来ました。 しかし大半の会社は、過去、滅んでいった恐竜のように、 周囲の環境の変化に対応できません。 だから、 お客さんが必要だと思っていないにもかかわらず、 何とか生き残ろうと必死に”涙ぐましい努力”をします。 言葉は悪いですが、お客様にストーカーのようにすり寄ります。 すり寄り方としては、 ”テレビコマーシャルによるイメージ作戦” ”値下げお買い得作戦” ”会員募集リピーター化作戦” ”従業員の笑顔の接客向上作戦” ”クリンリネスさわやか店舗作戦” ”お客様へのお声ががけしてプラス一品作戦”などなど多彩です。 泥船に乗っている会社にとって、 一番いい方法は、 ”いったん陸に上がることです。” 海に浮かんでいるからどんどん溶けて沈んでゆくのです。ぶくぶくぶく~ (努力) 一生懸命、船底を補強しても。。。泥船では結局沈みます。 (努力) 溶けて、沈むわずかな時間にたくさん魚を釣ろうとしたりしても。。。結局は沈みます。 こういった努力を”無駄な努力”といい、”正しい努力”とは言いません。 もっと分かりやすく言うと、 わたしの町には、天皇陛下へお菓子を献上しているおいしいお菓子屋さんと、 大手コンビニチェーン店とが並んで商売をされております。 失礼な話ですが、 大手コンビニは、 いつなくなってもおかしくないくらいお客さんが入っておりません。 しかし、お菓子屋さんの方は、駐車場もまったくない店でありながら、 近所迷惑スレスレで大型バスなども無理やり横付けして、 ぞくぞくお客さんが入ってゆきます。 そして売り切れると昼には閉店してしまいます。 また、いきなり臨時休業する日も度々です。 クリスマスの時期になっても、クリスマスツリーひとつ飾りません。 逆に隣のコンビには、クリスマスの夜には、店の外にテーブルを出して、店員さんが サンタのカッコをして”クリスマスケーキはいかがですか~”とやっております。 しかも、24時間、店は開いていてとても便利です。 しかし、お客さんが入っているのをほとんど見たことがありませんし、 また、しょっちゅう従業員の顔も変わり、しょっちゅう求人募集をしています。 つまり 外にテーブルを出して一所懸命、ケーキを売っているのが”無駄な努力”です。 そして、 駐車場もないのに、気まぐれで臨時休業するのに、お客さんは買い物に来る。 そういうお菓子を作るために技術の向上に勤めることが正しい努力なんです。 そして、 最もキケンな事は、無駄な努力であっても多少の効果はあるので、 泥船であってもすぐには沈まない。ということです。 本来、すぐに陸に上がって、再スタートした方がよい場合なのに、 かえって再スタートを遅らせることになってしまいます。 もう一つ例を出せば、 たとえばNTTは、現在、利益の大半を子会社のNTTドコモが稼いでおります。 家庭用固定電話機は儲かりません。 しかし、NTTのエースの技術者は、親会社のNTTにまだたくさん在職しております。 もったいないと思いませんか? 昨日も話しましたが、努力は”諸刃の剣”なんです。 特に、むかし大きかった会社、強かった会社には。。。 今日も一日がんばりましょう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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