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カテゴリ:カフェ感
大昔、 戦争の天才と呼ばれた男がいた。 男の名前を、孫子(そんし)という。 孫子と弟子の会話を一つ紹介したい。 弟子が、孫子に尋ねます。 ”絶対、敵に負けないためには、どのようにしたら良いのでしょうか?” 孫子 ”絶対、敵に負けないためには、敵のいないところへ行けばいいんだよ。” 弟子 ”。。。。。。” ”最高の戦い方とは、戦わずして勝つこと” という名言を残した男のセリフはカッコがいい。 さて本題 ローマ人の知恵。。。 フェニキア人と海上で戦って、まったく歯が立たなかったローマ軍。。。 そこでローマ軍の戦略家は考えた。 ”いったい、俺たちの長所はなんだ。” ”たしかに俺達は海では弱い。 しかし、それは船の技術の差であって、俺達の能力の差ではない。 じっさい陸上の戦いでは俺達の方がはるかに強いじゃないか。 陸上では俺達のほうが強い。。。陸では強い。” そして、ローマ軍の採用した戦略とは、 まず、 ローマ軍の操船能力のうち、 ”とにかく船を小回りさせる技術”を集中的に鍛えた。 劣っている戦力であっても、なにかに集中し徹底的に鍛えることで、 少なくとも、その部分に限定すれば、 短期間で、なんとか戦えるレベルにまで上げることが出来るのだ。 そして、時は流れ。。。 ふたたび両者は地中海で激突する。 ローマ軍は、 いつものように勢いよくぶつかってくるフェニキアの船を 訓練で鍛えた操船技術で、なんとか避けることが出来た。 そして船の側面に回り込み、 フェニキア船にローマ船を横付けすることに成功したのだった。 横付けしたとたん、 ローマ船からフェニキア船に向かって一斉にはしごが掛けられた。 そのはしごを渡って、武装した屈強なローマ兵たちがフェニキア船に乗り移ってきた。 陸上では無敵のローマ兵が、フェニキア船に殺到したのだった。 そうなんです。この時、 ローマ兵は、”海の上”という苦手なフィールドを、 ”陸の上”という得意なフィールドに変えてしまったのだった。 そして、 フェニキア人の船は。。。すべてローマ兵に占領されてしまった。 その後も。。。歴史は繰り返されて来た。 IBMは、マイクロソフトに追い抜かれてしまった。 そして三越百貨店は、コンビニのセブンイレブンに追い抜かれてしまった。 いつの時代も、 ”強い存在”を追い抜くものは、”弱い存在”なのだ。 だいたいが下からくるのだ。 突然に。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.18 00:10:26
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