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カテゴリ:カフェ感
大阪の、 とある生命保険会社の話。 目だたない ひとつのはなしを紹介したい。。。 その生保の大阪支社に、 ひとりの生保レディーがいた。 彼女は、 会社に友達がいなかった。8年間も在職していたのに、 彼女は、 いつも、朝、ぎりぎりの出勤だった。 そのかわり、朝のミーティングが終わると、 真っ先に営業に飛び出して行った。 そして、 夕方には書類整理が終わると、さっさと帰宅した。 彼女は、会社で、同僚と話をしながら お茶を飲むようなことはなかった。 彼女の営業成績は、支店内で抜群に良かった。 そのためか? 彼女が、ぎりぎり出勤を続けているにもかかわらず、 会社は、彼女に何も注意をしなかった。 同僚たちは、不満だった。 同僚のひとりは言う。 ”もう子供も大きくて、手がかからないはずなのに。。。 彼女は家から会社まで、ずいぶん近いはずなのに、 いつも、ぎりぎり出勤で、退社は誰よりも早い。 ちょっと 成績がいいからって、お高くとまってるわ ” ある日、 その彼女、 突然 退職した。 支社の主任が朝礼で、全員に、 彼女の退職理由を話した。。。 ”彼女には、入社前から寝たきりのお父さんがおられました。 そのため、自宅から近い、うちの職場を選んだようです。 彼女は毎朝、父親にご飯を食べさせて、下の世話をしてから出勤しておりました。 昼も、仕事の合間をぬっては、家に帰り父親に食事をさせていたようです。 とても体格の良い義父だったので、床ずれを防ぐのが大変だったと話しておりました。 今回。。。 その義父の容態が一段と悪くなり、 本人も。。。 ほんとうに仕事を続けたかったようなのですが。。。残念です。 ” 同僚 。。。。。。。。。。。。。 わたしは、 この話の主人公の、顔も、名前も、知らない。 彼女が、歴史に名を留めることもないだろう。 しかし、 彼女の生き方は見事だ。 彼女、 ココ・シャネルや、徳川家康と比較しても、 まったく見劣りするものではない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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