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カテゴリ:織田信長
武田勝頼。。。 戦の天才は苛立ちの中にいた。。。 たった500の兵が守る小さな城を、攻めあぐねていた。。。 奥平貞昌の守る、長篠城は小さな城であったが、 信長は、事前に おびただしい数の鉄砲や大砲を運び込み、 城はハリネズミのように 完全武装されていた。 さすがの武田勝頼も、城に近づくことが出来なかった。。。 そんななか、 武田勝頼のもとに一通の密書が届く。 織田信長の重臣の一人からの ものだった。 ”信長公は、ただいま武田殿との戦(いくさ)の準備をしております。 我が主君は、大きな野望を持っております。 そして、その野望を実現させるため、四方八方に求めて敵を作っております。 結果、領民は搾取(さくしゅ)され、苦しい状況に悲しんでおります。 今回、さらに武田殿と戦争を始めようとしております。 わたしは、 自分の領地や領民を守るための戦争は やむを得ないものと存じておりますが、 私利私欲の為の戦争には反対です。 今回も、主君、信長公に、その旨をお伝えしたのですが。。。 聞き入れてもらうことは できませんでした。 かくなるうえは、 わが領地、領民を守るため、 また、悪意にみちた侵略戦争を終わらせるため、 こたび、わたくしは武田殿に お味方する用意がございます。 ” 信長公は、こたびの戦争で武田殿の3倍の兵を集めておいでです。 武田殿の兵の強さを、十分 存じているからです。 また、直接、戦うと武田殿には勝てない。ということも信長公はよく存じており、 そのため多くの鉄砲を用意し、 武田殿の攻撃に耐えうる頑丈な柵を用意しております。 ただいま、 武田殿との戦争に、なかなか兵士が集まりません。 それは武田殿の強さを、領民もよく知っているからです。 そのため、 信長公は、 長篠城の救援にも駆けつけることが出来ない状況にあります。 今回、信長公は武田殿と真正面から戦う気持ちはございません。 引き分けで十分。と申しておりました。 戦国最強といわれる武田軍と引き分けにすることが出来れば、 信長公は、それで満足のようです。 そのために巨大な馬防柵をつくるようです。 巨大な馬防柵は、敵を防ぐことは出来ますが、 味方もまったく敵へ攻撃することが出来ません。 こんな おかしな戦争はございません。 それだけ信長公は武田殿を恐れているのです。 今回、武田殿との決戦場は、長篠城の前方に広がる設楽ヶ原になると思われます。 武田殿と戦争が始まりましたら、 わたくしも、微力ではございますが、武田殿に お味方つかまつります。” 武田勝頼は、手紙を読み終わると不機嫌な顔になった。 勝頼は、密告や謀反(むほん)が大嫌いだった。 直球勝負の男だった。 武田勝頼 ”信長ごとき、 密告者の力など 借りなくとも、完勝してみせる。” 。。。密書を破り捨てた。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 豊臣秀吉 ”上様(織田信長)、出発(戦争)の準備が整いました。 長篠へは、ゆっくり進んでも1日で到着できます。” 織田信長 ”たわけ! ゆっくりと進んだのでは、早く着きすぎる! もっと ゆっくりと進むのだ。(笑) 長篠への到着は。。。3日後でよい。” 1日で到着できる距離を、3日もかかって到着すれば、 武田勝頼は、純粋な男だから、 ”信長軍は、ウワサ通りの 腰抜け軍だと うれしく思うだろうよ。” 秀吉は、信長の前で 平伏しながら。。。 ”世の中には、 上には、上がおる。”と。。。思った。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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