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カテゴリ:カフェ感
昨日、ある町で打ち合わせを終えて、帰る途中、 産直市場へ寄った。 そろそろ、シナノスイートが売り場に並ぶころだと思ったからだ。 産直市場に到着すると、予想通り、 おいしそうなシナノスイートがたくさん並んでいた。 わたしが、リンゴを選んでいると。。。 レジのところでお客様と店員さんがなにやら会話をしている。 お客様 ”昨年、頂いたりんごがとても美味しかったので友達に販売している場所を聞いて 買いに来ました。 店員さん ”ありがとうございます!” お客様 ”フジは、どこにありますか?” 店員さん ”フジはもう少し、あと2週間ぐらいしないと市場には出てきませんね。” お客様 ”あら、そうなの、残念だわ、じゃあその頃また来ますね。” そのお客様は笑顔で店を後にした。 産直市場には。。。 シナノスイートをはじめ、王林、秋映、千秋、やたか、など、 数多くのリンゴが並んでいた。 シナノスイートや千秋などのリンゴは、もともとフジりんごの系統なので、 味も上品で美味しいと思うのだが。。。 先ほど帰られた、お客様にとっての、りんごとは、 ”ふじりんご”ただ一つのようだ。 産直市場から走り去る、大型の車が一台、なんと仙台ナンバーだった。 仙台から、ここの産直までは、片道2時間以上はかかる。 往復4時間かけてリンゴを買いにくる動機。 往復4時間かけてきたのに、まったく、何も買わずに帰ってしまう心理。 お客様は、一番おいしいものは買うが、二番目、三番目に美味しいものは買わない。 まさに”一人勝ち、その他全員負け、” ”まあ、これでもいいか”という、おおらかな考え方はなくなりつつあるようだ。 しかし。。。 売る側はどうかと言うと、 まだまだ、 ”まあ、これでもいいか”という、おおらかな考え方が支配しているように思える。 いま不景気だという。 安くしないとモノが売れないという。 しかし、産直市場で、お客様と店員さんのやり取りを聞いていると、 どうやら売れない原因は、 買い物をしない、お客様の側にあるのではなく、 お客様の買いたい商品を並べることのできない店側にあることがわかる。 たとえば、 ドラえもんの、 ”どこでもドア”や、”タケコプター”が発明されたら、 生産が追い付かないほど売れることだろう。 かつて、 自動車や飛行機、携帯電話などが発明された時のような衝撃的な新製品が出ないところに、 現在の、この不景気の原因があるような気がする。 。。。。。。。。。。。。。。。。。 森永乳業という会社がある。 いま、アメリカで豆腐(とうふ)を一日、10万個(10万丁)製造し販売している。 以前、 森永乳業は、自社で開発した豆腐を、日本中で発売しようとした矢先、 従来から既得権益をもつ方々の分厚い妨害を受けて、 日本での豆腐販売を断念せざるを得なかった。 活路を、海の向こうアメリカに求めたのだった。 もともとアメリカでは、 大豆 イコール 家畜のエサ。というイメージだった。 アメリカで、ある商店に泥棒が入った時も、 お菓子や調味料などが盗まれることがあっても、 豆腐だけは まったく盗まれなかったそうだ。 でも、 いまでは、 ヒラリークリントン国務長官は、健康のため豆腐を盛んに食べている。 日本人以上に。。。 ビジネスとは、こう言う事を言う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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