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カテゴリ:カフェ感
おもしろい話を聞いた。 七十歳の女性が、ある人に質問をしたそうです。 ”九十歳になる、うちの母が、 新築する家に、相当古い型のキッチンを入れたいと言っているんです。” わたしは最新式のシステムキッチンを入れたいのですが、 どんなに説得しても、母は、考えを変えてくれないのです。 どうやって説得したらいいのでしょうか?” すると、質問された方は、 質問者に問います。 ”新築する家は、誰の家ですか?” 質問者 ”母の家です。” ”住んでいる方はどなたですか?” 質問者 ”母です。” ”キッチンを使うのは誰ですか?” 質問者 ”母です。” ”それでは、あなたが説得をするのは、おかしいじゃないですか。 あなたは関係ないじゃないですか。” 質問者 ”そんなことはありません。 母が亡くなった後は、私がこの家に入る予定なんです。” ”では、その時になってから考えたらいいじゃないですか” 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 また、あるとき、 その女性は質問に訪れたそうです。 質問者 ”じつは、40歳になる息子がいるのですが、先日事故を起こしてしまいました。 どうしたらいいでしょうか?” ”40歳だったら、もう大人でしょう。十分事故の対応は出来るはずじゃないですか?” ”あなたより、むしろ判断能力があるんじゃないですか?” 質問者 ”はい、あります。” ”だったら70歳のあなたが考える必要はないんじゃないですか?” 質問者 ”でも、わたしの息子なんです。” ”息子かどうかは関係ないんです。少なくとも70歳の女性より、 40歳の息子さんの方が様々な情報も持っており、行動も出来るのではないでしょうか。” 女性の質問に答えていた方は、今度は逆に質問をします。 ”もしかして、あなたは今まで人間関係が大変だったんじゃないですか?” 質問者 ”はい、おっしゃる通りです。” ”なぜか、ありとあらゆる人間関係が大変でした。” ”家族の関係も、友人関係も。。。” もしかして、 すべて大変だったんじゃないですか?” 質問者 ”はい、全部大変でした。” それも、そのはず、 その女性の悩みや苦しみは、すべて”自分の思い通りにしたい”という欲求から 出発していたのだから。 このように、悩みの多くは、あんがい、 ”自分の思い通りにしたいが、できない。”というところから生まれる。 もっといえば、 ”自分の思い通りにできないことが、悩みだと思いこんでいる。” つまり、自分自身が悩みを作って勝手に悩んでいるのだ。 70歳の女性は、人生の中で知らぬ間に、次々と悩みを産み落としていたのだった。 ”だいたい、世の中で自分の思い通りになる事など、ひとつもない。” むかし戦国時代、戦いにめっぽう強い武将がいた。 ある人が訪ねた。 どうしてあなたは、そんなに戦場で強いのか? すると、その武将は、 ”わたしは、戦へ行くとき、いつも死ぬつもりで戦場に行きます。” だから、たぶん、わたしは死なずにすんだのだと思います。 もし、なんとか生きて帰ろう。と思って戦場へいっていたら、 とっくに死んでいたと思いますよ。と答えた。 おそらく相手から見たら。。。 ”死んでもかまわない。”と思ってかかってくる人間ほど、 恐ろしいものはないのかもしれない。 悩みも、勇気も、どこか似ている。 ”身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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