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カテゴリ:カフェ感
日本航空の再建を託す人物として、 稲盛和夫さんの名前をよく耳にする。 稲盛さんは、 京セラを創業し、 携帯電話のauをつくった伝説の経営者。 そして、今度は、瀕死の重傷、いや重体の日本航空を再生することになるのだろうか。。。 稲盛さん77歳。 頼んだほうも、頼まれたほうも、つらい。。。 お国のためです。 稲盛さんのことばをひとつ紹介したい。 記者が稲盛さんに訪ねる。 ”経営者に向いている資質とは? ” 稲盛和夫 ”向いているか どうかという問題もあるけれど、 持っていてほしい資質と、 持っていてほしくない資質はあると思います。 自分の野望、欲望を達成することだけを目的とした方が経営者になると、 社員は被害者になってしまいます。 経営者になりたいと思う人は、 自己犠牲を払ってでも社員とお客様を大事にしようと思ってほしいのです。 というより、 大事にしようと思えば自己犠牲はまぬがれないものなのです。 それをいとわない人間性をもった人でないと経営者になってはいけないと、 わたしは思うのです。 ただ現実にはみんながそうだというわけではありません。 自分だけ良ければいい。という経営者もいますから。 社長になると、部下も周囲も ちやほやしてくれるし、給料もたくさんもらえる。 そういう意味で一度社長になってみたいなと思う人もいると思います。 でも、ドラマなどでもそうですが、 そういう気持ちで社長になった人は、必ず、ズッコケますよね。 有頂天になり慢心して、足元が崩れていくんです。 おみこしみたいなものです。 みんなが ”ワッショイ ワッショイ”かついでくれるけど、 慢心して横暴になると、みんな手を離しますから。 会社に、一生懸命 尽くして重役になると、 黒塗りのハイヤーが迎えに来てくれます。 それが夢でがんばってきたという人もおられると思うんですよ。 でも、そういう人はだんだん横暴になっていくんですね。 そして、そのうち”俺を誰だと思っているんだ”などと言い出します。 偉くなって人間性が変わってしまう方は確かにいるんです。 そこは心しないといけません。 記者が質問する。 ”悩みはありますか?” 稲盛和夫 ”いっぱいありますが、歳をとって横着になったのか、悩まないようになりました。 だいたい みんな失敗はするんだから、 済んだことをくよくよ悩むのなんて百害あって一利なしです。 ”ごめんなさい”と謝ればいいんです。 数年前、 毎年毎年1600億円もの借り入れをおこない無配に転落していた 二流の航空会社、全日空を人間味あふれる厳しい改革で蘇らせた大橋洋治さん。 今度は稲盛さんが日本航空を救う番になるのだろうか。 期待したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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