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カテゴリ:カフェ感
最近の脳科学で、 "ミラー細胞”という物質の存在がわかった。 どんな細胞かというと。。。 たとえ話をひとつ。 カフェに、 一組のカップルがやって来たとする。 男性が、ひとくちコーヒーを飲む。 すると、女性もひとくちコーヒーを飲む。 話題が一段落すると。。。 女性がケーキをひとくち食べる。 すると、男性もケーキをひとくち食べる。 じつは、この現象がミラー細胞の仕業なんですね。 人間は、そばにいる人と同じ表情をしたり、 相手の感情をそのまま反射したりするんです。 相手の気持ちを鏡のように反映する細胞、それが、ミラー細胞なんです。 このミラー細胞には、すごい力があります。 それは、今日のブログのタイトルにもなっている 佐賀県立佐賀北高等学校のエピソードが証明している。 今から三年前、2007年の夏。 場所は。。。 第89回 全国高等学校野球選手権大会。 通称、夏の甲子園。 ふつう、 甲子園で勝ち進むチームというものは、 圧倒的に私立の高校が多い。 なぜなら特待生という仕組みを使い、全国から優秀な選手をかき集めてしまうからだ。 ところが、3年前の夏の甲子園は違った。 全国制覇したチームは、 スポーツよりも、むしろ勉強熱心な県立高校のチームだった。 そう、佐賀県立佐賀北高等学校です。 どうして、 佐賀北高は、甲子園で優勝することができたのか? それは、 ミラー細胞の力を使ったからです。 もっとも無意識のうちに。。。 そのミラー細胞の使い方とは、 ”試合中に相手をほめる。”ということだった。 たとえば、 相手チームの選手がヒットを打ったとする。 すると、佐賀北高の一塁手は、塁に立った相手選手に、 ”ナイスバッティング!”と、声をかける。 また、 二塁打を打った相手選手にも、 二塁手が、 ”すごい当たりだ! ”とほめる。 そして、佐賀北高の選手が打席に入り、三振を取られると、 こんどは相手ピッチャーにたいして、 ”ナイスピッチング”と声をかけるのです。 ふつう。。。ありえない話です。 甲子園とは、 一回でも負けたら、それで終わりです。 だから負けたほうは、涙を流して悔しがります。 しかし、 佐賀北高と対戦したチームは、 みんな佐賀北高のファンになってしまうのです。 だから佐賀北高が勝つたびに、 どんどん応援する人々が増えてゆき、 ものすごいパワーをもらうことができ、 最後は、甲子園で優勝してしまったのです。 相手チームの選手は、 自分がいいバッティングをしたら、 ”ナイスバッティング”とほめてくれるのだから、 うれしいに決まってます。 そう言われると、つい、”きみこそがんばっているじゃないか!”という 気持ちにもなります。 だから相手チームは、佐賀北高に負けた後、 どのチームも佐賀北高に優勝してもらいたくなり、応援してしまうのです。 そうやって、どんどん応援され、 佐賀北は、常にホームゲームの雰囲気の中、 試合をすることができたのです。 ”うれしいことをされたら、自分もそれをお返ししたくなる。” それがミラー細胞なのです。 余談だが、 ほっかほっか亭やフレッシュネスバーガーを創業した栗原社長も、 違う角度で、同じ内容の話をしている。 ”どんなところに行っても、絶対、嫌なヤツはいる。 人をバカにしたような態度を取る同僚、 指示を無視してサボる部下。。。 『あいつさえいなければ、もっと仕事がはかどるのに』、とか、 『あいつがいるばっかりにストレスが溜まって仕方がない!』などと、 思い出すだけでムカムカするなんてこともあるだろう。 そんな時、あなたは、その嫌なヤツに対して、 どんな対応をしていますか? 無視できるならそうしたいけれど、職場ではそうもいかない。 だから、なるべく1日、関わらずにいられるよう工夫をしている。という人が おそらく大半なのではないだろうか。 同僚なら、なるべく一緒に仕事はしないようにするとか、 上司なら目を合わせないようにするとか、 飲みに誘われた時の上手な断り方を研究したり、 相手が部下なら仕事を頼まないようにするとか、 普段から何かと予防線を張っているのではないだろうか。 わたしの長い経験上、 『あいつさえいなければ』と、思っている人がたとえあなたの職場から消えたとしても、 かならず、別の”嫌なヤツ”が登場してくるものなのです。 不思議なことに、排除しても、排除しても、 かならず、”嫌なヤツ”は現れる。 やっといなくなって安心していると、 それに輪をかけて”嫌なヤツ”が なぜか現れてくるのです。 大学を卒業して、30年以上もビジネスの世界に身を置いてきて、 どうやらこれは誰の身にもおこる ”絶対法則”のようなものだと思うようになったのです。 大学を卒業し、建築会社に入社すると、 なぜか設計部の部長に目の敵にされ、設計の技術者として配属されたのに、 設計から外されて、役所で確認申請の書類を通すために頭を下げる役に回された。 三年我慢したが、状況が変わらないので、自ら希望して現場監督になり、 上司のもとを離れた。 すると、今度は土木事業者の人たちにずいぶん鍛えられることになった。 若造のわたしが数十年のベテランに指示するのだから、 現場の大工や職人は面白くないわけだ。無理難題を押し付けられ、 随分と苦しめられたものだ。 その後、会社を辞めて独立したら、 さすがに”嫌なヤツ”はいなくなるだろうと思っていたら甘かったよ。(笑) そして、会社を設立し 僕は会社の代表になった。 社長になれば、さすがに嫌なヤツはいなくなるだろう。と思っていたら、 今度は、社外に現れるようになった。競合各社、取引先の社長の中に、 この人だけは、ちょっと。。。という人が出てくるんだ。 僕は、その時、悟った。 嫌なヤツは、いくら排除しても、後から後から出てくるということを。 自分が手を講じて排除したり、逃げたりなんかしたら、 さらにレベルアップしたキャラクターが登場してくる。 まるでゲームと同じ。 それを悟った時、僕は人との付き合い方の極意を悟った。 その極意とは、 ”嫌なヤツ”と最初に仲良くなる。ということです。 と、いってもベタベタするわけではない。 一生懸命、その人の話を聞く、話をするということです。 いろいろな方法で相手のことを理解し、また理解してもらうように努める。 このプロセスを省かないこと。 要は、考え方の問題なのだが、あいつとは目もあわせたくない。なんて思っていると、 それだけでストレスだ。嫌なヤツに一日中、意識が向いてしまうほど バカバカしいことはない。だったらまず仲良くなっておいて、 へんに煩わされない関係になっておくというわけだ。 少なくとも、あいさつや世間話が出来るようになるだけで、随分楽になるものだ。 仕事も同じ。 仕事を楽しくする方法は、 一日の始まりを、嫌なことからはじめるということだ。 人間は、どうしても嫌なことは後回しにしてしまいがちだ。 特に朝一番は気持ちよく仕事を始めたいからと、一番楽なことからはじめてしまうが、 それは間違いだ。嫌なことが残っていれば、常に心にひっかかる。 そんな思いをしている時間は短いほうがいい。 住宅メーカーにいた頃もそうだった。 お詫びや謝罪が必要な時は、朝一番でやっていた。 電話をいれ、朝一番で動くと、怒っていたはずの人も冷静に対応してくれたり、 前向きに捉えてくれるとうプラスの効果があるようだ。 朝という時間には、 何か、問題を解決する魔法があるのかもしれない。 このことは、 長い年月の中で確実に成果が違ってくるし、 人生にも影響があるように僕は思う。” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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