テーマ:私のイギリス生活(444)
カテゴリ:スコットランド物語★☆編
ロンドンを恐怖に陥れた切り裂きジャック 片っ端から売春婦を殺し、その犠牲者は数さえ定かでなく 当時の捜査の不手際から 結局犯人は捕まらなかった事件 最近 検視官シリーズで大人気の パトリシア・コンウェルが 切り裂きジャックを 現代の科学捜査を駆使して調べなおし 99%の確率で 犯人を特定した本 真相(上) 真相(下) この本に刺激されたのか 最近になって、この切り裂きジャックの似顔絵を スコットランド・ヤードが発表したりしたことが 引き金になったのか はたまた ついこの前にTVで放映した ジョニーデップ主演の 「切り裂きジャック」を主題にした映画が影響したのか (・・・そのいずれか 又はこれら全部と、探偵Rika Chan は推理しているのだが・・) ロンドンの東 Ipswichの町で 12月に入って10日の間に 5人の女性が惨殺された BBCより Yahooのニュースより 5人は皆、麻薬から売春に身を落とした女性ばかり クリスマス前の 一番楽しい、一番華やかな時期 Ipswichの町は死んだように 静まり返っている 警察も 女性は誰も絶対に一人歩きをしないように 人通りの少ないところにいかないようにと 注意を促し 連日 新聞は報道を続けていて クリスマスは厳戒態勢のようす エディンバラとて、いつ模倣犯が現れるとも限らない かおっとには防犯ブザーを持たせて 帰宅時は細かく連絡を取りながら私も玄関まで出て待つようにしている パトリシア・コンウェルによると こういった残虐な犯罪に走る犯人には 脳の前頭葉に欠陥があるケースが多く まったく人の精神的苦痛、肉体的苦痛を省みることはないらしい 何だか、救いようがなく つらくなります 殺された女性たちは 売春していたのだからしかたない、といった風潮もあるけれど 売春にいたるまでの足跡は痛ましく 普通のかわいいお嬢さん、あるいは小さい子のママが ふとしたことからヘロインにのめりこみ 仕事も家庭も全て崩壊していった様子は どこにでも起こり得る危機をはらんでいて 人事では済ますことが出来ません。 19世紀の切り裂きジャックの犠牲者はもっと悲惨で ほんの一部のお金持ちと 大多数の貧困でなりたつ時代を反映していて ロンドンの華やかな社交界の影に這い蹲るように生きていた それしか生きるすべのなかった女性たちが犠牲になり 当時は あまりに「外科的」なくらいの殺し方から 犯人は医者である とか 皇室の人間だから逮捕できない とか いろいろな説が生まれたけれど 結局逮捕には至らなかったわけで 今回はそういうわけには行かない 現代の犯罪科学の全てを注ぎ込んで こういう犯罪は 必ず犯人が捕まるのだという証明をして欲しい スコットランド・ヤードには 本物のポアロがいるのだと 影で笑う犯人に思い知らせて欲しいと願う今日この頃です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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