テーマ:私のイギリス生活(444)
カテゴリ:スコットランド物語旅行編
さて! 「昨日は何の日?」 それはなんと・・・ 大英帝国が生まれて300周年という歴史的な日なのです 1707年1月16日 英国議会との連合をスコットランド議会が承認したのが この日 早い話が それまであったスコットランド議会に対し イングランド側が これ以上議会を廃止しないなら 攻めるで~と 「なだめ、すかし、脅し、買収し」 とうとう 議会の廃止を決定したのがこの日と言うわけです この承認された場所 Queensberry(Queensbury)Houseは大変興味深い場所 17世紀の終わりに建てられたこの建物は この条約の批准当時 クイーンズベリー公爵の持ち物でした 国務大臣を努めていた彼が 連合法をまとめる責任者でもありました。 紆余曲折の末に イングランドと共に生きる道を選んだスコットランドのこの夜 実はもう一つ 大きな事件がありました クイーンズベリー氏には 息子がおりました その名はジェームス・ダグラス 300年前のこの日 300年前のこの歴史的な夜 彼が、キッチンで働いていたまだ年若いボーイをなんと 殺して暖炉で焼き食べているところが発見されました 一説によれば、気が狂っていたとも伝えられていますが 何ともスコットランドの悲劇を表すような出来事です そして・・・ このQueensberry Houseには今も幽霊が出ると言うお話 ベッドの側ですすり泣く女性の姿を目撃した人が多くいるそうで・・・ 殺された少年の母であると言われています こんな事があったら、私も化けて出るわよ、そりゃ~ さて、このQueensberry Houseはこの後 兵舎となり そして 病院となり 1999年 ようやく議会がスコットランドに戻ってきたとき 新しい議会が誕生するまでの仮の宿でしたが スコットランド議会として生まれ変わったのでした 長い歴史の中で増築、改築が繰り返されたため 議会のための改装が始まると 思わぬ階段が壁の中から現れたり 地下から庭園跡が現れたりと 誰も知らなかった歴史の断片が見られたそうです。 生まれ変わったQueensberry House そしてこれが 税金の無駄遣いと叩かれる新国会議事堂と その横に立つ現在のQueensberry Houseです。 手前の白いフジツボが新議事堂で、右上のオレンジの屋根が Queensberry Houseです 中でつながっていて、今でも議会の一部として使われています 幽霊も議会傍聴してるのかな さて、このあたりの事 実はスコットランド随一のミステリー作家 イアン・ランキンの名作シリーズ リーバスの「蹲る骨」に詳しい・・・ 彼の生み出した名刑事 Rebus リーバスは エディンバラを舞台に 難事件を解決して行きますが 事件もさることながら まるで裏エディンバラ観光ガイド 歴史から町の素顔まで 本当に面白い! (読もうというかたは シリーズの最初から読まれることをオススメしますよん) 又、作者のランキンさん、ちょいとだけお会いした事があるのですが これが 超かっこいいんだわ~ もうすっかり 作者にも リーバスにも惚れこんでいる この頃のRika Chanなのです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.01.18 06:39:59
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