テーマ:私のイギリス生活(444)
カテゴリ:スコットランド物語★☆編
今、こよなく夢中にさせてくれるお方・・・Ian Rankin イアン・ランキン スコットランドを代表するミステリー作家です。 彼の代表作がエディンバラの刑事リーバス Rebusのシリーズ。 17冊にわたる このシリーズは今年20周年を迎えました。 第一作の「Knots and Crosses 」(邦題「紐と十字架」)は もともとミステリーとして書いたのではなく 暗い過去のトラウマと戦うRebusという刑事の日常を描いた人間小説として書いた本が ミステリーとして脚光を浴びた事から 請われてシリーズ化となりました。 ちなみにこの Knots and Crosses あの「○×ゲーム」のことでもあります。 日本でも17作中11作が翻訳、出版されています。 何が面白いって・・・ 舞台はエディンバラ! だから事件は地味よ。 でも 美しい町並みに隠された裏エディンバラ ガイドブック! 殺人、ドラッグ、ギャング・・・そして市民の本当に素顔 いやはや、 Rebusを読んだら、もう怖くってエディンバラを一人では歩けないって! ・・・な~んてことはありません! 彼は自分の人生から逃避するために被害者の人生を生きてしまうほど 事件にのめりこんでしまう行き方しかできない不器用な男 そのために 自らの家庭まで失ったRebusの男気は 反骨精神と共に昇華して 暗い闇を追い詰めていくのだ~~~ しかも 彼の作品にはエディンバラの歴史や実際に会った事件、出来事などが 舞台となっていることが多く これも興味が尽きない一つ。 1960年代の連続殺人魔「バイブル・ジョン」(青と黒) 1999年のスコットランド議会の誕生(蹲る骨) 第2次世界大戦中、ナチがフランスの1村を皆殺しにした事件(首つりの庭) 歴史が過去の物ではなく 現在につらなっていることを教えられる作品も多く まるでRebusの人生を借りた エディンバラの大河ドラマ 最新刊ではなんと 2004年のスコットランド サミットが材料にもなっているのだ! (エディンバラ城で殺人が!!!オーマイ ゴッド) またこのRebus なかなかコジャレたセリフをはく いい男で それを 翻訳家の延原泰子さんがすごく素敵な言葉にしてくれている(超訳です!) それも Rebusを読む楽しみの一つです。 もう 紐と十字架から、「影と陰」「青と黒」「首つりの庭」(特に秀作!)と 読み進み、今は「滝」を熟読中 Rebusの魅力を書いちゃいましたけど 実はですねーこの作者のイアン・ランキンさんが 何とも素敵な方なのです。 180を超える長身で渋くてカッコいい!!!! ヨンさまなんて お子ちゃまよ~ 50代の乙女心を くすぐられるのでしゅ~ 私があんまり盛り上がっているものですから かおっとがとうとう 「おかあさん! 昨日おかあさんが イアン・ランキンと不倫している夢見ちゃったわよ~」って おいおい なにが、どーして、そんな夢になったのやら・・。 ところでかおっとよ、「不倫」ってなにか知っているの???(国語のお時間) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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