テーマ:私のイギリス生活(444)
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日英修好通商条約を締結したイギリス人 エルギン卿とおっしゃいます。 第8代エルギン伯爵と絵画工芸品展 神奈川県では今年さまざまな催しが企画されていますが なかでもこのエルギン卿 スコットランド人です!! なもので ちょっとご紹介します。 条約を締結したのは第8代エルギン卿 今日鳩山総理が専用機でアメリカに行きましたけど こういう場合当然記者がたくさん同行しますよね しかし 時は1858年のこと 写真はかろうじて誕生していたもののまだ ニュースを伝える力はなく 同行したのは「絵描きさん」 この絵描きさんがみごとに 忠実に 日本と英国の代表団をえがいていて それらの絵が今回 海を渡って 第11代エルギン卿の息子さんと一緒にやってくるのだそうです。 この 「第11代エルギン卿」の「息子さん」 チャールズ・ブルース卿とおっしゃいます ここで 「卿」の不思議に思い至った私 ちょっと調べてみました イギリスにはいまでも厳然と貴族がおられます 一番高い爵位は 公爵 で 「Duke」 次が「Marquis」侯爵になります そして「Earl」伯爵 (Earl Grayって紅茶があるけどあれってGray侯爵なのね) 「Viscount」子爵 「Baron」男爵 (耳をすませば にバロン男爵がでてきましたね~) ここまでが 貴族、でDuke以外はLordと呼ばれます まだ下がある・・・ Sir かのエルトン・ジョンも ロッド・スチュアートも このSirです。 これはナイトとか騎士に与えられた称号で 今は「国民栄誉賞」ぽいものらしい 私たちにはあまりなじみがないですが 実はすごい名誉らしい 普通はMr.とかMrs.が名前の前に着くでしょう それがこのSirとかLordに変わる それだけじゃなくて 呼び方も変わるので、 「あ、この人はSirをもらったんだ」とわかると Sir なにやらなにべい に変えなくちゃいけない 面倒くさいのは だんなさんがSirをもらうと 奥さんもMrsじゃなくてLadyにかわるのです Lady Cappuccinoってところでしょうか もっと面倒くさいのは Lordの場合は その後に続く名前は苗字 ご存知 スヌーピーの相方Charley Brownがもし貴族なら Lord Brownになるわけです でも もし称号がSirなら 実はこの後に続くのは苗字ではなく名前で Charley Brownは Sir Charley(でも奥さんはLady Brownなのだ) ややこしや~ああややこしや どうもここらへんは爵位のありかたに意味があるようです 貴族の場合は一度爵位を授けられたら 代々引き継がれます 昔の貴族は どこそこの土地を一緒に授けられるようなものだったそうで Lord of どこそこ ってかんじ (Lord of the ringってあったなあ。 けっしてRingの道roadじゃあないんだね) 結局その「どこそこ」が苗字になって Lord だれそれ(苗字)になり 代々引き継がれるために苗字になった(んじゃないかな) (1人の息子に引き継がれます) それに対して Sirはあくまで 「その人」個人に与えられるので 「個人」の意味をこめて「名前」になった・・・のかもしれないですね(激主観) なにはともあれ ややこしや~の裏には深い意味があったりするのですねー オモシロや~~ ちなみに いらっしゃるブルース卿はいずれ第12代エルギン卿になられるのですね もうひとつ ちなみに 鳩山首相が目指すイギリスの国会は 上院(貴族院)と下院の2院制で 貴族院はHouse of Lords はい、全員が貴族で構成されています、ということは選挙では選ばれていません これも鳩山さんの理想なのかなあ なんたって貴族みたいなご出身だからね~ さて 展覧会は10月10日から11月8日まで 会場は神奈川県立歴史博物館です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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