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テーマ:暮らしを楽しむ(388277)
カテゴリ:日本史
昨日(10月12日)は、洲本図書館2Fで、 「孤高のメス」の作者の大鐘稔彦先生の講演会がありました。 有名な先生だけあって、会場は超満員。 のんびり開園15分前頃に行った私たち夫婦には、 当然椅子がありません。 後で立ったままでしたが、有意義な講演を拝聴しました。 演題は、「患者を生かす医者、死なす医者」 先生のご体験から、 「患者にとって良い医者、良い医療」とは何かを考えさせられた内容でした。 大鐘先生は、1999年から、 私が住んでいる市内の僻地医療に従事されています。 【送料無料】患者を生かす医者、死なす医者 [ 大鐘稔彦 ] 前回の奈良時代の続きです。 興福寺の後は、鑑真和上の唐招提寺に行きました。 度々の渡航の失敗にも屈しないで、 6度目の挑戦で、やっと日本に渡来。 その時には盲目になっていたと、昔学校で習いましたが、 何故そこまでして渡来する必要があったのかは、 恥ずかしいけれど、今回初めて知りました。 当時、民衆は、重い税や労役に苦しんでいましたが、 苦しみから逃れる唯一の方法は、 出家して僧侶になり、「労役や税を免除される特権」を利用することでした。 「坊主丸儲け」って、この頃からあったんですね(苦笑) その為、沢山の僧侶が無尽蔵に増えていきました。 朝廷は、これではいけないと思って、 僧侶は、資格がないと出来ない事にしたのです。 でも、日本には、その「授戒」を行う事のできる高僧がいなかったのです。 第9次遣唐使に選ばれた2人の留学僧 「普照(ふしょう)」と「栄叡(ようえい)」が命じられ、 鑑真和上に我が国の伝戒の師として弟子の紹介を懇請しましたが、 弟子の中で手を挙げる者は一人もなく、 鑑真和上ご自身が、日本へ渡航することを決心されたのです。 754年聖武上皇は、 今後授戒伝律は一に鑑真和上にまかすとの詔を出され、 まずは東大寺大仏殿前の戒壇で 聖武上皇を始め約400人の授戒が行なれました。 東大寺で5年を過ごした後、 759年に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開き、 「唐律招提」と名付けられた鑑真和上の私寺として始まったのです。 金 堂 ※国宝 奈良時代(8世紀後半) 南大門をくぐった正面にその荘厳な姿を見せる金堂。 屋根の形が素晴らしいです♪ 中には、中央に盧舎那仏像、 左右には千手観音と薬師如来が安置されていますが、 千手観音の腕は、本来千本あったそうですが、 解体修理の後、全部は入らなくなり、 現在は、953本だそうです。 クリック!<拡大画像> 境内の見取り図です。 クリックすると拡大図が見られます。 金堂の西側にある戒 壇(かいだん)へ 戒壇とは、僧となるための授戒が行われる場所の事です。 創建時に築かれたとされていますが、中世に廃され、 その後再興されたものの、火災により建物は失われました。 現在は、3段の石壇のみが残り、 その上に昭和53年に、 インド・サンチーの古塔を模した宝塔が築かれました。 講 堂※国宝 奈良時代(8世紀後半) 天平時代の面影をとどめる唯一の建築物として きわめて貴重な存在です。 内部は、本尊弥勒如来坐像と、持国天、増長天立像の他、 沢山の仏像が安置されています。 向かって左側が講堂、右側が金堂 正面には、礼堂の前に鼓楼が見えます。 鼓 楼(ころう)※国宝 鎌倉時代 名称は「鼓楼」ですが、 現在は鑑真和上の仏舎利を奉安しているため、 「舎利殿(しゃりでん)」とも呼ばれています。 ここから苔の綺麗なお庭を通り抜けて 新宝蔵へ行きましたが、 画像はありません。 開山御廟(かいざんごびょう) 鑑真和上の墓所です。 御廟前には、和上の故郷・揚州から贈られた瓊花が植えられ、 初夏にその可憐な花を咲かせます。 開山堂 鑑真和上1250年御遠忌(ごおんき)に向け、 寺が制作した鑑真和上坐像(国宝)のお身代わり模像が安置されてます。 本物の鑑真像は見られませんでしたが、 こちらは拝する事が出来ました。 手前の何人かの人が立っている所には、 松尾芭蕉句碑が立っています。 鑑真和上坐像を拝した際に詠んだ句 「若葉して御目の雫拭はばや」が刻まれています。 右側が、経 蔵 唐招提寺で最も古い建造物であり、日本最古の校倉です。 左側は、宝蔵で、 唐招提寺創建にあわせて建立されたといわれています。 春日大社、興福寺、唐招提寺は、 今までに何度も行った事がありましたが、 今回、改めて講師の先生と回ってみると、 気が付かなかった建物や知らなかった事等が 沢山お勉強できて、 日本史の面白さを再発見したツアーでした。 来年には、舞台が京都に代わって、 まだまだ日本史シリーズは続くようです。 子供の頃には、大の苦手だった日本史。 少しでも理解出来るようになればと思っています。 帰りの車窓から撮った日没 快い疲れの中、 心は充実感でいっぱいになって帰りました。 次回は、「山の辺のみち」の1部を歩きました。 今までに行った事のない場所だったので、 とても楽しみにしていたツアーでした。 ***** つづく ***** いつも温かいコメントほんとうにありがとうございます。 みなさまのコメントを励みに、 ブログ更新を頑張っています(*^_^*) お帰り際に1クリックをお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 14, 2013 10:36:29 AM
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