カテゴリ:映画&DVD
ちょっと重たい作品ですが、以前から観たかったので、レンタルしてきました。
1965年に起きた“シルヴィア・ライケンス事件”と呼ばれる少女虐待死事件を元に作られた作品ですが、日本でいうところの“女子高生コンクリート詰め殺人事件”のような事件でしょうか… とにかく、残酷そのものです。 この作品は、実際にあった事件を再現するような形で作られていて、裁判の様子なども織り交ぜられていて、この事件の概要が切ないほどによくわかります。 アメリカン・クライム 主人公はシルビアという女の子。 妹のジェニーと共に、移動遊園地のような巡業の売店で働く父親が「週に20ドル支払う」という約束で、知人女性・ガートルードの家に預けられる。 ガートルードはシングルマザーで、子沢山。 しかも、病気の為にほとんど働けず、高校生くらいの長女が家計を助けるために働いている。 シルビア姉妹は、最初の1~2週間くらいはガートルードの子供たちとも仲良くしていたが、親からの送金が少々遅れ、それが原因でガートルードからの虐待が始まってしまう。 シルビアも普通の学生生活を送っていたが、ある日、長女から妻子ある男性との子供を身ごもっていることを告げられ、内緒にしておいて欲しいといわれるが、ある晩のパーティーの時、長女がその相手の男性に乱暴にされてるのを見て、助けたいと、彼に彼女が妊娠していると言ってしまうのだ。 それを聞いてしまったクラスメイトからウワサが広まり、シルビアが嘘を吹聴していると思ったガートルードは、どんどん虐待をエスカレートさせていってしまう… 最初はガートルードが暴力を振るう程度であった虐待は、だんだん子供たちも参加させられるようになり、さらには、近所の同年代の少年少女も加わっていって… 子供に対する大人の虐待とは異なるとは思いますが、子供同士での“いじめ”というのも、集団における主従関係から助長されたりするのでしょうね。 悪の中においては、そこに従っていることが正義である、弱いもの同士がつながりを求めて形成された仲間意識の中でのすり替え…っていうのかな。 この作品は、本当に重いテーマを扱っているし、誰にでもオススメしたいと感じる作品ではありませんが、正直に生きていきたい、強く生きていきたい、そう思ってる方には、1度でいいから観てもらいたいな、と思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月28日 22時47分33秒
コメント(0) | コメントを書く
[映画&DVD] カテゴリの最新記事
|
|