スティーヴン・キング短編シリーズ 『8つの悪夢 1』
ホラーの帝王“スティーヴン・キング”の短編作品のTVシリーズ『Nightmares & Dreamscapes』、3枚組みディスクの1枚目。私が行くレンタル店では、バラで借りることが出来ますが、3枚まとめて借りてまいりました♪スティーヴン・キング原作の短編小説を、海外でTVドラマシリーズとして製作・放送されていたっぽいのですが(よく知らないケド)、日本でいうトコロの『世にも奇妙な物語』のような雰囲気ある作品で、ディスク1には、3つの作品が収録されています。エピソード#1『バトルグラウンド(Battleground)』おもちゃ会社の社長を殺した冷酷な殺人犯・ジェイソンが住む高級マンションに届いた荷物には、たくさんの小さな兵士のフィギュアが詰め込まれていた。ふとした瞬間から、兵士のフィギュア達の銃撃が開始され、彼のマンションは戦場と化してゆく…『トイズ』のホラー版か?といった雰囲気もあるけれど(汗)、登場人物は極限まで抑えられ、主演のウィリアム・ハートはセリフもなく、真剣にフィギュアと戦い、最後のオチは、恐怖に煽られて忘れていた些細なコト…この作品は、ホント秀逸!エピソード#2『クラウチ・エンド(Crouch End)』新婚旅行でイギリスを訪れたアメリカ人夫婦。友人宅を訪問するため、“クラウチ・エンド”という場所へ行こうと、タクシーを止めるが、「外国人が行くような場所ではない」と断られる。やっとつかまえたタクシーの運転手から、気になる話を聞いてしまうのだけれど…私的には、キング作品の王道と感じたストーリーですが、日本人ならわかり得る恐怖があると思う。このオチは鳥肌ものでした(笑)。エピソード#3『アムニーのラストケース(Umney's Last Case)』探偵アムニーは、大の女好き(笑)。でもアムニーは、現代に生きる小説家が、1930年代を舞台にして書いた小説の主人公。ある日小説家は、自分で書いた小説の中に入り込み、アムニーと入れ替わってしまう。キングの作品には、小説家がよく登場する。そのせいか、キング自身の実体験のように思えてしまう…現実と非現実の境目をわからなくしてしまうのが、キング作品の魅力のひとつカモ。スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢(ナイトメアズ)コレクターズ・ボックス