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前回空中都市を目指す音楽少女メディと出会った。ある山のふもとで休憩していた少女はそこまで道を歩いてきた私に話しかけてきた。何やらこの先に空中都市があるらしい。そこにはたくさんの人がいるという。
そもそも空中都市なんて始めて聞いた。物語か何かで読んだ事があるのは思い浮かんだけど、どうやらその話は本当らしい。少女の話に寄るとその空中都市には珍しいものが多数おいてあるとか。記憶がないと知った少女は私の手助けをしてくれるといい、その手始めにこの空中都市のどこかに眠る記憶のかけらという石を見つけようと言い出したのだ。そんなにこの空中都市は発展している町なんだろうか。本当にその石があれば私は記憶を取り戻すことが出来るのか。考えて答えは出なかった。分かるのはただ一つこの道の続く永遠の場所にこの音楽少女がいて、この少女は私に必要な存在だということだけだった。この少女と会わしてくれたのも私の道が導いた偶然なのだろうかなどいろいろな考えが出てきたが、考えても仕方なかった。ただ知っていることは今この少女と空中都市を目指しているという真実だけだた。そして少女と歩いて2日ほどたったある日山の頂上に何か上に上るエレベーターみたいなものが見えてきた。 私はそれを見たとき驚いた。地上と空を結ぶ道がこうして完成していることにかなり驚いたのだ。私の他の友達の話でもそんなことは絶対に作れないというのが本音だったからだ。 しばらくそのエレベーターを眺めていたら、 「この上にこの国2番目の街、エルカレスがあるんです。エルカレスは空中に浮かぶ都市で機械工業の発達は一流を誇る人達があるまり、その下にいろいろな商人が集まったところから空中都市が出来始めたそうです。なんとその商人の中には闇組織に関わるやつらもいるという話もあります。私はまだ一度も闇商人は見たことはないのですけど、何やらレアアイテムに関わる話なら何でも知っているとかいう話は聞いたことはあります。」 少女は新しい都市に向かうのに目を光らせながら、私にそう説明をしていた。 「さっきの話にも出た記憶のかけらって何なんですか?」と私はふと感じたことを聞いてみた。 少女はそうでしたと言わんばかりの表情で、 「それでですね。その闇組織に関わる連中が何やら最大都市で作るものに必要なアイテムがあって、その名前が記憶のかけらと呼ばれているんです。街の間では闇組織のことをラーケンと呼んでいて、記憶のかけらのことをイン・キジョールと読んでいます。そしてその記憶のかけらがあればどんな願いでも叶えられると言われているのです。だからその記憶のかけらがあればジェアロさんの記憶も戻ると思うんです。」と話している少女に私はまた聞いてみた。 「どうしてメディさんは私のことをそんなに考えてくれるんですか?そのかけらがあればあなたの好きなことも出来るのでしょう??」すると、 「私のしたいことですか、それはもう叶っています。私はこうして音楽をやりながら旅をすることが私の願いです。一番叶えたい願いがあったとしても、それは不可能なことなのです。そう不可能のことなんです。」そう悲しそうに答えた少女に私は、 「不可能とはどういうことですか?」と聞いてしまった。私は聞いてはいけないことを聞いてしまったような気がして、 「言いたくなければ別に話してくれなくてもいいけど、良かったら教えてくれませんか?」と言ってみた。すると少女は顔を少しあげて、 「私には兄がいたのです。その兄は回りの悪い人達にいつも殴られながら、私を守ってくれました。でも私は何も出来なかったんです。そしてある時、その悪い人達が兄をどこか遠くへとつれさって行きました。そしてそれから3日たったある日、兄が死んだという話題が流れました。信じられず私は兄の元に向かいました。そして、そのとき見てしまったのです。私の兄は屍のようになって生きているとはいえない感じで歩いていました。死んではいないけど、なんか兄がおかしかったのを見て私は兄が向かうとしていた施設を除いてみたのです。そしたらそこはゾンビの集まりの場所だったのです。そして兄もゾンビになっていました。何故そうなったのかは分からないけど、おそらく私のせいで兄はあんな姿になったのだと思います。あの時私が少しでも兄の手助けが出来ればあんなことにはならなかったのに・・・・・・・・。」 と悲しそうに話してくれるメディを見て、私はこういった。 「ゾンビは直せなくても、まだ心は生きているはずです。メディさんが心に兄を思っている限りそれはなくなることはないはずです。だからあきらめないで下さい。私も記憶を取り戻すために頑張って歩きますので、どうか元気を出してください。」と言った。 すると少女は笑顔で微笑んで、 「ありがとう、ジェアロ。その気持ちだけで嬉しいよ。でも死んだ人間はどうやっても生き返らないんだ。それにあなたの記憶を取り戻してみたいと思ったの。だから心配しないで記憶のかけらがなくても私は兄を救うことが出来るって信じているから。」そう言い張る少女を見て、 「それなら手伝ってもらおうかな。私の記憶を取り戻してもらえないか?」と私はあらためて少女に訪ねると、 「はい、ジェアロさんと会ったのも何かの縁だと思うしよろしくお願いします。」と今まで見せたことのない笑顔で笑って言ってくれた。 そして私達は空中都市に入った。果たしてここでどんなことがあるのだろうか。記憶のかけらとは一体何なのだろうかなどと考えながら、歩いた。今見ているこの場所を私は永遠と続く道の一つとして今日も私は歩いていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーー終わりーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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