ポチ家の日記帳

昨日のことです。 

保育園で使う工作用の糊を買ってきて、朝、テーブルの上に置いておいたのですが、

いざ保育園かばんに入れようとテーブルを見ると、糊が忽然と消えている。

子どもたちがどこかに持っていってしまったのは明らかなんだけど、

二人とも自分ではないとシラをきるばかり。たったいまのことなのに、じゃあ誰が？！

「誰かはかまわないけど、でも糊が無いと保育園で工作のとき困るでしょう。

　もう出かける時間だから、帰ってきてから見つけてね。」

はーいと、声を揃えてお返事する二人。どっちかがウソをついている。。。

さて、帰ってきてからのこと。

糊が別な部屋にあるのを、私が見つけました。糊を持っていったのはだあれ？

二人に問うと、へらへら笑って「ゆーき」「まさき」とお互いになすりっこしています。

「糊を持っていって、そのまま忘れてしまったのは仕方ないけど、ウソは駄目よね。

　まさきはゆうきがやったっていうけど、持っていくところ見たの？ゆうきはまさきが

　持っていくところ見たの？」

見てない。。。という返事。じゃあ誰が持っていったの？ときくと、

また「ゆーき」「まー」とお互いになすりっこ。この問答が何度も繰り返し。堂々巡りに。

前にもこんなことがあって、そのときは堂々巡りになり真相がうやむやに。

いつも叱られてるのにへらへらして緊張感が無く、こっちもついつられて

噴出したりして、叱る気をそがれることがしばしば。

ですが今回はなんとしても正そうという思いでした。

二人を並んで正座させ、またどっちがやったの？と質問をし、なすりっこするようなら

左右の手で両脇から二人の頭をゴチン！ぶつけました。痛いと泣き出したりしたけれど、

それでもなすりっこ。ウソをつき続けてます。本当のことを言ったらもっと怒られると

思ったのでしょうか。ウソをついたものの、引っ込みがつかなくなってしまったよう。

でもなんとか本当のことを言って欲しい私。

「じゃあ、ウソついたらふたりとも、お互いチューしてもらうよ。」

「えー！？やだぁ！きたないもん！」

「きたなくないよ。チューは仲良しさんじゃないとしないんだよ」

それなのにそれなのに、またまたなすりっこしてて、本当のことを言わない二人。

なので何度も何度も兄弟でチューするはめに。。。ふざけて、大喜び。

問い詰めれば問い詰めるほどかたくなになる。本当のことを言えなくなるのでしょうね。

自分も小さい頃窓ガラスを割って、妹になすりつけたことがあったわ★

そんなことを思い出し、作戦変更しました。

「じゃあ、ゆーちゃんまーちゃん、背中合わせに座って目をつぶってね。

　ママが訊くから、声出さなくていいから手をあげてお返事してちょうだい。

　糊を向こうのお部屋に持っていったのはだぁれ？」

まさきがそぉーっと手をあげました。（やっぱりあんたか）と内心笑ってしまいました・・・

「ありがとう。じゃあ、目を開けていいよ。誰かわかったから。

　ほかの人のせいにしちゃった人、お胸に手をあてて考えてごらん」

まさきが胸に両手を当てるのを見て、エッ！？という顔をしたゆうき。

内心ぷぷぷ～なのですが、ここは真顔で。

「それじゃあまーちゃん、ゆーちゃんにごめんなさいって、ちゃんとあやまって。」

「ごめんなさい」

「いいよ」

握手して、意外にもあっさり仲直り。

大人はそんな簡単に許しちゃっていいの？と思うのですが、本人がいいなら・・・ｗ

ウソには、ついていいウソと、悪いウソがあります。

ウソをつくときの罪悪感。はじめは誰もが感じるもの。ですが、一度ウソをつきとおしてしまうと、

罪悪感は消え、良心は麻痺していくのでしょう。大人も子どもも同じ。

どんな小さなウソでも、人を傷つけるものなら見逃すことはできません。

でも本当のことを明らかにしたときのすがすがしい気持ち。そして、 

許されたときの安堵感、まさきはわかってくれたでしょうか。

子どもを叱るのって難しい。自分の胸にも同じことを突きつけることになるから・・・

叱ってて、自分だってたいした大人じゃないけどさ、っていつも思うのです。