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カテゴリ:ニュース
別なブログに書いたものの再録です
子供は、親を選べない。 「群青の夜の羽毛布」の感想 最初にカウンセリングのシーンがあり本編とカウンセリングが交互に書かれて本編が進む ミステリアスな展開で一気に世界に引き込まれました。 本編は後に主人公さとるの恋人になる鉄雄目線で語られたり、 さとる目線だったりする。 日常の買い物で坂を登り下りしてる女性は、主婦なのか? 互いに興味を持った2人は急接近・・・ 教師の母と会社づとめをしてる妹みつると3人ぐらしで母子家庭のようだ。さとるは虚弱なのか働かず家事をしている。一階は広い居間があり、2階の3部屋はそれぞれが使い女の城のようだ。 母親はローンの支払のため講師のバイトもし、妹は給料のうち5万円を家に入れている。 母親は異常に10時の門限を気にしている。 デート時、事故で破ってしまった時はさとるを夜叉の顔で何度も叩いた。 それなのに母親もさとるも鉄雄に婿に来て欲しいと懇願する。みつるもそれを願っている。 食事時TVも見ない、おしゃべりもしない家族が鉄雄には堅苦しい。 できればさとるに家を出てほしいのだが頑なに拒む・・・ さとるは優秀な大学に合格したが通うのが大変で体調を崩し 、結局退学して家事手伝いになってしまった。 母親は、その方が都合が良くて、さとるは逆らえない状況のようだ。 坂の上の女の城だが、ローンが重い、貧血のさとるには 辛い買い物帰りの坂道だが・・ 母親を助けるため健気だ・・・ 実は母親の毒親ぶりが凄い! さとるたちの名前の由来も怖い。 「半地下の家族」も怖かったがこちらも怖い! 子供は親を選べないのに、鬼畜な親も親子だからということで助けないといけないのか? 野生の動物は 自立と子離れでその後の干渉はないのに・・・ ちょっと前までは嫁姑問題が色濃かったが近頃は 結婚してなくて娘を支配する毒母・・・ 息子の場合は溺愛期待しすぎて、息子引きこもりが多いかも・・・ うちの母も「死ななくてよかったじゃない。」 「ほら回復した。」「長女や出戻り娘は、ただで使えと言われてるの」 替えがいるロボットを扱うように さも当たり前のように にこやかに言う・・・ 妹弟は甘やかされて愛されて良い思いをしてきたので 母の裏の面を知ってショックのようだ。 小説や萩尾望都さんの「半身」「イグアナの娘」 「メッシュ」、「残酷な神が支配する」で 感想を書いた人の多くが毒親で悩んでた事実・・ 萩尾さんの描く毒親は強烈で、自分はマシだと思うほどだ。 みんながみんな世間の云う正しい親子、兄弟姉妹、夫婦とは限らないのだ・・・ 次女曰く「おばあちゃんは都合の良い考えで 止まってて変わることはない・・・側にいちゃだめ!!」 妹も弟も私を母の介護家事の担い手と見てたようだ。 私は私で離婚後したいことがあり老後を謳歌したいのに・・・ 母は私に家で介護して看取ってもらいたかったが そうでないのなら施設で良いと言ったし、 役に立たない長女は気難しくて窮屈で邪魔でしかない・・・ 私は逃れることができたが 小説のさとるは親から逃れることができるのだろうか・・・ 毒親を描いたこの小説が、私には一番印象的でした。 他の作品も 鋭い視点です。 まだお若いのに残念です。 ご冥福をお祈りします。 HV05492【中古】【VHSビデオ】群青の夜の羽毛布 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 自分らしさランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.10.18 16:14:41
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