おさんぽ日和

８月に世界一周の旅に一人で出て、２ヶ月弱。
中国→トルコ→イタリア→マルタ→シチリア島→マルタ→イタリア→ドイツ・・・
　
今、ドイツにいます。
昨日、日記に書きましたが、意外とドイツ人からの人種差別が酷いです。マルタでも人種差別が酷く、マルタに長く滞在している日本人から聞いた話によると、「昔々、平和だったマルタ、だけど、中国人の移民で治安が悪くなった為、みんな中国人を憎んでいる。今でも国を挙げて中国人を受け入れないようにしている。日本人も中国人も同じ人種という感覚を持っている。」という話でした。マルタでの滞在先では毎日、私の食材がキッチンから無くなり、ある日、日本食を入れた私専用のバケットごと無くなりました。街中では「チャイニーズ」と呼ばれ睨まれ、酷い態度を受けてきました。だけど耐えてきました。

ドイツは、もっと日本人に理解があると思っていました。
昨日、酷い人種差別を受けました。具体的には、ベルリンからミュンヘンに移動する為に、激安長距離タクシーを頼みました。
待ち合わせ場所に行くと、すでにドライバーがいたのですが、私を見て、その場を立ち去りました。電話をかけると、「あと１０分で着くから待っていろ。」と言いつつ、その場を立ち去っていたのです。１時間半待ちました。
なんと、「私(アジア人)を乗せて５時間も車を運転したくない。」という理由で、運転手がバックレたのです。結局、同じ会社の他の車にあいのりさせてもらいました。事情を知った、王子様のような容姿のドライバーはすごく優しかったけれど、他のドイツ人乗客は私と言葉を交わさず・・・すごく辛い５時間でした。　　


そして、今ミュンヘンに来て、また人種差別を受けて、今日とうとう初めて泣いてしまいました。
　
私に対してだけヤケに酷い態度を取ってくるホテルの受付の人たち。
今日、パソコンを使うためにホテルの１階に降りたのですが、ホテルの受付の人が私を見るなり睨み、受付・ドア・すべてを締め切って立ち去り、部屋に戻るためのドアまでロックされ、私は部屋に戻れなくなってしまいました。
他の宿泊者のドイツ人に助けを求めても冷たい・・・ただ立ち尽くし、どれくらい時間が経っただろうか・・・ココで怒れば、日本人への偏見が強くなると思い、黙って我慢していたのですが、他の宿泊者が受付に来た瞬間、すべての鍵が解除されました。

その瞬間、怒りが抑えられず、泣いてしまい、「今すぐドイツから出たい！！！たくさんの国に行ったけれど、ドイツが一番酷い。ドイツはもっと素敵な国だと思っていたのに、みんな残酷だ。今日は出かけたくない。特にこの宿は最悪だ。」と英語でドイツ人宿泊者と受付に聞こえるように言いました。

無言の宿泊者たち・・・そして、次の瞬間から受付の人の態度が急変。すごく親切になりました。
怒って良かったのだろうか。。。悪かったのだろうか。。。分からない。　

そして、私は怖い。この先、マルタ人とドイツ人に会ったら、彼らが私にしたように同じく差別をしてしまうかもしれない。