【迷いなく】
大谷和尚といく中国の旅が始まりました。一年半前に、インド6000キロの巡礼の旅と大きく違うのは、何を隠そう私の心の向きです。インド巡礼の旅の時は、大谷和尚に誘いをいただき、勢いでそのお誘いに乗っちゃって、行く寸前まで本当に行くかどうか悩んでいたのですが、今回は今からわくわくしています。私が今回、中国に行くと周りのみんなに話した時には、前回のインドの時と違って誰も驚きもしませんでしたが、今回はじめて一緒に参加する菊田君は、周りからいろんな反対があったみたいです。「中国に行ってる場合か?!」まぁ、これは十分私に向けられてもおかしくない言葉です。でも、、、、逆にいえば、せっかくこの時代に生まれてきて、せっかくご縁をいただいて、世界遺産の薬師寺の大谷和尚と中国に一緒に同行できる機会をわざわざ断ることもないわけで、、、 迷いに迷っていた、彼に私はこんな言葉をかけました。「人生80年、たった8日間、たった30万円、あと残りの自分の人生を変えてしまうかもしれないチャンスをみすみす逃すことはない!参加費用の約30万円、残りの46年で割ると、一年あたり6,521円、1ヶ月あたり54.3円、一日当たり1.8円、、、一日当たり1.8円で自分の人生観を変えてしまうような出会いや出来事に出会うかもしれないんやで!俺は反対してる人の気持ちもわからんでもないけど、自分の人生の可能性を開く機会なんだから、もっと自信もっていいんだよ!何の為に生まれてきたのか、知らずに気付かずに毎日生きるより、もっとそのヒントをつかめる生き方をする方が絶対、今の時代必要だぞ!」と。なんとまぁ、偉そうなことが言えるようになったんでしょうか?一年前に、自分がギリギリまで悩んでいた人間の言葉にはとても思えません。でもですね、自分が一年半前にインドへ行って感じた、考えた、貴重な経験は、同じ時間、そのチャンスがあったのに、そのチャンスを断って何も変わらない時間の過ごし方を過ごしていたかもしれない自分とは比べモノにならないほど物事の考えかた、捉え方に大きな変化を持たせたことは、紛れもない事実なんです。 まぁそんなこんなで始まって、成田空港を飛び立ってすでに2時間が過ぎてしまいましたが、今、飛行機の中で菊田君はイビキをかいて眠っています。あと30分前後で、まずは上海に着陸するみたいです。。。つづく2007年6月23日中国東方航空 272便内にて