名鉄の機器流用車 その1 現役編
こんばんは。今日はあいにくの空模様で家でごろごろしてました。さて今日から先週搬入された5000系の試運転が始まったようです。明日気力があったら見に行きたいと思います(^_^;その5000系は1000系“パノラマスーパー”の機器を流用している“リサイクル電車”なわけですが、名鉄は昔から機器流用車を多く輩出しております。そんな機器流用車にスポットを当ててみました。まずは現役の車両から。○1030・1230系“パノラマスーパー”と1850系・1380系1132F 特急 河和行き posted by (C)りんてつ1132F posted by (C)りんてつ1852F 普通 新鵜沼行き posted by (C)りんてつ1991年から一部指定席(現特別車)特急車両として1200系と増結用の1800系が作られましたがその増備車両として1030・1230系と1850系が翌92年に登場しました。タネ車は7500系“パノラマカー”でモーターと制御機器が流用されました。翌93年には1134Fが増備されました。1200系との違いは見た目では特別車の台車の違いとパンタグラフの位置くらいでしょうか…1800系と1850系は床下機器の配置の違い程度なのでパッと見では難しいです。1030・1230系は長らく1200系とあわせて16本で運用についていましたが2002年9月に1134Fが本線で踏切事故に遭遇し豊橋方先頭車1134が大きな損傷を受けて1184とともに廃車に追い込まれました。残された一般車4両は損傷が少ないことから活用することになり、中間車だった1384が先頭車改造されて1380系として生まれ変わりました。1380系 1384F 普通 豊明行き posted by (C)りんてつこの改造はタネ車同様2両でユニットを組む1230系だったからできたような気がします。(1200系は2号車と3号車でユニットを組んでいるのでもし1200系が被災していたら床下機器も大きな改造が必要になったと思います)2003年10月に1380系として復活後は犬山~東岡崎間のローカル運用を中心にのんびり走っていることが多いです。7033F+1384F posted by (C)りんてつ1384F posted by (C)りんてつ中部国際空港開港翌日から7000系の代走を務めた1384Fです。朝の空港行きで積み残しが発生したために急遽3扉で7000系よりは詰め込みの効く1384Fに白羽の矢が立ち、1ヶ月ほど走りました。その後3月の運用変更で代走は解消されました。1384Fについては性能が近い5000系と共通運用になる?なんて噂もささやかれており、ひそかに注目しています。○5300系5300系 posted by (C)りんてつ5310F posted by (C)りんてつ5300系は1986年に国鉄分割民営化を控えて投入した本線急行用車両です。新製投入された5700系と同様の車体を持ちますが、機器はそれまで急行用の主力として活躍してきた5000系(初代)と5200系の走行機器を流用しました。台車も流用しています。前年に登場した国鉄205系で採用された「界磁添加励磁制御」を私鉄で初めて採用した車両です。低コストで回生ブレーキが使用できる制御方式だそうです(^_^;5300系 posted by (C)りんてつ5301F posted by (C)りんてつデビュー後は本線高速・急行運用を中心に活躍しますが、特急政策の変更で一部指定席特急化が決まり、特急運用で1000系“パノラマスーパー”や7700系白帯車と編成を組んで走りました。その後1200系が登場して特急運用からは2年ほどで外れ、次第にローカル運用が増えてきました。5300系は台車も流用しましたが、コイルバネで乗り心地に難があるため順次空気バネのFS550に履き替えられ、5000系が使用していたFS307台車はなくなりましたが5200系が履いていたFS315台車は未だに残っています。2扉で使い勝手が悪くなってきたため廃車もささやかれるようになってきましたがこれからもしばらくは活躍すると思います。○6750系6750系 6752F posted by (C)りんてつ6753F 急行 栄町行き posted by (C)りんてつ瀬戸線で活躍するいまや大変貴重な「釣りかけ駆動」の車両で、このブログでもたびたび取り上げていますが今年瀬戸線にも新車が投入されるので廃車も近そうです…。6750系(導入時は6650系)は1986年に瀬戸線の冷房車率を上げるために6600系ベースの車体にAL車の機器を流用して2連2本が投入されました。タネ車は本線で活躍していた3900系でした。1990年には6800系ベースの車体に変わった2次車4連5本が投入されました。こちらもタネ車は3850系と3900系のAL車です。初めて4両編成が導入されましたが中間車には車庫内入れ換え用の運転台が設置されています。車内も大幅に変わりパープルのシートを採用したのはこの車両が最初でした。あまり稼動していないらしい1次車は新車導入時に真っ先に廃車なると思われます。2次車も新車導入で置き換えは近いと思います。次は惜しくも廃車になってしまった機器流用車たちを紹介したいと思っています。