日々雑感

　母が逝って　三か月が過ぎた。

優しい娘でなかった

大事にしてもあげなかった

脳梗塞になり

わがままになり

寝たきりになり

正直

そこに居たとしても

居なくなったとしても

そんなに私の生活に変わりがあるわけないと思っていた。

なんて親不孝な娘なんだ

きっと

ベッドの上でそう思っていたことだろう

何もできない

何も言えない母は

母であって母でない

ほんとに

情けない娘だ

居ても　居なくても　変わらない

そんなことなかった

居ないことの寂しさや

存在の大きさは

日に日につのる

私という人間を生み育んでくれた

母親の偉大さと優しさを

ここに居ないと実感する今

改めて感じる

思い出すのは

わがままを言っていた母でなく

優しかった母

孫を慈しんでいた母

もうじき百か日