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テーマ:小説(6)
カテゴリ:小説
きっと、この店にきて、貴方に出会うまで、私は、いつもどこかで一人彷徨っていたのかもれない。
華やかな街で、行き交う人々を横目でみながら、 探していた。自分の居場所を。 いつも何かをしても空虚で、焦っていたのかもしれない。 足早にかけてゆく時間を背に。振り返るにはまだ早すぎる過去を背負い、償いきれぬ思いを胸に、見えない明日を夢見ていた。 あの時はまだ逢えなくて、どこかですれ違っていたのね。 今は、そう思う。こうして、横にいること全て偶然じゃない。奇跡が舞い降りた。優しい時の雫が永遠に。 ここは、「ディープ・ブルー」 店全体が深みのある不思議な空間。まるで、水族館みたい。水槽で優雅に泳いでいる熱帯魚をみていると、こちらが魚に見られている感覚で、どこか異色さがただよう。それが、また日常から引き離してくれていた。 お気に入りのカウンターは、いつも人がいて、にぎわっているが、だれも関心がなく、一人酒を楽しむ客で一見無機質な感じだが、それが、かえって、私を気楽にさせていた。 「ここには、よく来られるのですか?」 どちらからだろう・・・?自然に会話を交わしたのは。いまでも新鮮で、気付けば、何気ない会話が二人の始まりだったのかもしれない。それが、いつしか、毎日の日課になって、貴方を逢うことが私の生活の一部になっていた。 女性占い相談 女性占い師 今日の占い silent room house E-mailは こちらへr.s.happy55@gmail.com 英語はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年08月17日 05時04分37秒
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