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りらの徒然日記

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2007年04月27日
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カテゴリ:その他
今日は、GW変則日程のため、プロ野球はお休み。
何だか、いつもならナイターみている時間が暇な感じでした。

なので、昔話でも。

もう20年ほど前ですが、高校1年生の時、「ハエの女王」なる異名(?)をとったことがありました。
でも、これ、決して不名誉なことじゃないんです。
むしろ、「ちょっと自慢しちゃう!」みたいな。

何でかって言うと、これは、私が生物の遺伝の分野が得意だったことに由来するからなのです。

(今は知りませんが)当時、うちの高校では、1年生の時に生物が必修でした。
で、2学期に遺伝の分野をやるのですが、その時に、1ヶ月だか2ヶ月だか、とにかく結構な時間をかけて、ショウジョウバエを使った実験をするのが、伝統だったのです。
知っている人は知っていると思いますが、ショウジョウバエというのは、突然変異種が多くて、遺伝学の研究にはよく使われているそうです。
で、それの最も初歩的な実験を、うちの高校はやっていた、というわけです。

どういう実験かというと、まず、2人1組のペアを作ります。
そのペアに1セット(?)ごと、ある劣性遺伝子を持った親同士を掛け合わせて生まれた「子」が渡されます。
その親の特性は、例えば眼が白かったり、棒眼だったり、羽がほとんどなかったり、まあいろいろなんですが、その時点では、どんな「親」だったかは明かされません。

で、まず、この「子」の特性を調べます。
特性だけでなく、雄雌の区別も調べます。


次に、その「子」どうしを交配させて生まれてきた「孫」の特性、及び雌雄の別を調べるのです。

実際、最初に「ショウジョウバエを使って実験をする」「実際にそのショウジョウバエをカウントしなければならない」と聞いたときは、正直言って「( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ロ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄;) ゲッ!」という感じでした。
やっぱり、ハエというものそのものに対して、いいイメージを持っていませんでしたから。
それも、自分の手で数えなければならないなんて!
すごく気持ち悪く思えたのを覚えています。

でも、実際に実験が始まってみると、ショウジョウバエに対する嫌悪感というのは、次第に薄れてきました。
考えてみれば、学校の中で衛生的に育てられたショウジョウバエなわけだし。
最後の方なんぞ「ハエちゃん」などとちゃん付けに呼んで可愛がる(?)始末でした。
これは、私のみならず、ほとんどのみんながそんな感じでした。

それでも、作業は結構大変だった!
毎日、授業が終わったら、必ずペアの子と一緒に生物室に行かなければなりません。
そして、そのままではハエはブンブン飛び回って、とても数えることはできませんから、まず、数えるべきハエを試験管に移し、それから麻酔をかけなければならないのです。
麻酔をかけて眠らせたのち、どんな特性を持ったハエが何匹(雄雌別に)数えるのですが、ご存じのとおり、ショウジョウバエというのはとても小さいハエですから、目をこらしてしっかりみないと、その区別ができません。
なので、相当集中力も必要とされました。
私たちのペアは、まだ、白眼と痕跡ばねという見分けやすい特性だったのでいい方でしたが、中には正常と特性を持ったものとが、とても見分けにくいのが当たったペアもいて、そういう子たちは、本当に大変そうでした。

こうして、何週間か生物室に通ったのち、その結果をレポートにまとめたのです。
その中身は、「親当て」が主たる内容でした。
つまり、「子」と「孫」のカウント結果から、親はどんな遺伝子を持ったハエだったか、というのを推察して、その過程等をレポートにまとめて書いたのです。
これは、かなりハードな作業でした。
しかも、当時はワープロなんてあまり普及していませんでしたから、もちろん全部手で書いたのです。

こんな大変な実験&レポートでしたが、でも当時も結構楽しんでやっていたし、今となったら、本当によい思い出だなぁ、と思います。

で、冒頭の話に戻りますが、私は、なぜかこの遺伝分野に関してだけは、すごく得意だったのです。
生物そのものは、それほど好きというわけではなかったのですが…。
たぶん、非常に論理的に解明されていくというのが、性に合っていたのだと思います。
多少小難しい話になっても、却ってそれが面白く感じられました。
もう今となっては自慢にもならないと思うので言っちゃいますが、このときだけ、生物のテストは100点満点でした…。

かくして、友達からは「ハエの女王」なる称号(!)をいただいたのです。
年賀状にまで「ハエの女王 今年もよろしく」と書いてきたやつがいたっけな…。

今思えば、こんなに大変だけど楽しい実験をやらせてくれた学校は、本当にいい学校だったなと思います。
これをやるためには、1年中ショウジョウバエの管理を厳密にやらなければならないわけだし、先生方も相当に大変だったと思います。
今はもうやってないという噂もどこかで耳にしたような気がするのですが、ちょっと残念な気もします。









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最終更新日  2007年04月28日 00時10分11秒
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