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カテゴリ:日常の出来事
「余命1ヶ月のはなよめ」が映画化されて話題になっている。主演の二人も旬だし、きっと人が入るんだろうな。原案になったテレビのドキュメンタリーはたまたま見ることができた。千恵さんの生き方の真摯さや彼女を支える男性陣の献身っぷりには頭が下がる思いだった。なんて絵になる美しいカップルなんだろう。
そういえば…私は小さい頃から、難病にかかった子供の闘病記を読むのが好きだった。 うちの母などは、号泣する私を尻目に「あんたはどうしてそういう悲しくて暗い話が好きなの!?」とよく言ったものだが…いや、好きだったというと語弊があるかもしれないな。「感銘を受ける」のが好きなのだ。ちなみに、「アンネの日記」なんかも文学体験の原点といってもいいくらいで、相当に好きである。 なんで好きだったんだろう? こういう嗜好って、何が理由なんだ? …と、つらつら考えてみると… 昨日再読した「七つの習慣」に答えが書いてあった。 「自分の身に何が起こるかではなく、それにどう反応するかが重要なのだ。もちろん外的な環境要因によって、肉体的あるいは経済的に害を受けて悲しむこともあるだろう。しかし、私たちの人格、基礎的なアイデンティティーそのものまでが、それに害される必要はない。かえって人生の辛く、厳しい経験によってこそ人格は形成され、内的な力が育成される。それによって難しい状況に対応する能力が高まり、他の人にも模範を示し感動と励ましを与えることができるようになるのだ。~略~ 誰でも、末期の病気に苦しむ人や、不自由な身体に悩みながらも、見事に精神的な強さを維持した人と接したことがあるだろう。彼等の誠実さと勇気は、どれほど私達に感動を与えてくれるだろうか。苦しみや難しい状況を克服している人の生き様ほど、心の琴線に触れるものはない」 これだー!! 困難な状況で主体性を発揮する人に魅力を感じるのだ。 これは多分、自分には足りなくて、「そうありたい」と思う部分だからこそだと思う。 この前のチームの飲み会で、Hさんという同僚がリーダーに話している進言内容を聞いていたところ… 上で述べたような考え方をこの人ができることが分かって、むっちゃ尊敬の念が湧いたわ!! 会社の不満や愚痴を言うのは誰でもできるけど、 焦点は、その限られた枠の中でどう自分が働きやすくできるか?とか、その為に何ができるか?とか、どうやったら会社から有利な条件を引き出せるか?ってとこなんだよなぁ。 この観点を思い起こさせてくれただけでも素敵さ満載だったが、彼女は更に実にさらっと、目の病気(難病)を患っていることをみんなにカミングアウトした。私は同病の知り合いがいるので重大さに驚愕したが、あまりのさり気なさに多分みんなはスルーしたと思う。そして、携帯の待ち受けに入っている甥っ子の可愛らしさについて触れ、「ホント憎たらしい時もあるけど、カワイイんだ。子供はできる内に産んでおいた方がいいよー!」と笑顔で話していたのが印象的だった。ちなみに2歳年上のこの同僚は、既婚だがお子さんはいない。 こんな感じで、恐らく様々なことを克服してきた上での自然体のHさんに痺れた。彼女は酒も煙草も強いバリっとしたキャリアウーマンタイプの女性で、「私、何も家事ができないんだ(^^;)」とか言ってたけど、きっとご主人は彼女を慈しんでいるに違いない。だって、人としての中身が素敵だもん。 …ということで、素敵な同僚が周囲に多くいることに感謝しようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年05月10日 22時33分51秒
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