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カテゴリ:小説・コミックなど
月曜~火曜にかけて、まとまった時間があったので、ようやくエロスの巨匠(フリーP参照)から借りていた上下巻をようやく読み終える。
すっごく面白い!! 文句無しに今年、一番売れた本になるだろうなぁ。 ネタバレしてはいかんので、あらすじは書かないで感想を。 何が驚いたって、こんなにエンターテイメント性が強い春樹作品を初めて見た! 今までの作品に比べたら、すごく判りやすいと思う。 それに今回の語りは、三人称バリバリ。 ハルキストの方々は、この作風の変化については、どう思ってるんだろうか… 「アフターダーく」のあたりからその兆しはあったけれど、この作品は彼の分岐点って言われるだろうなぁ。 *人と人との関わり合い方の方向性は、薄く浅く→濃く深く *文学としての方向性は、狭く閉じられた印象→より多くの人に受け入れやすい・開かれた印象 個人的には、エヴァにちょっと似てる面があると感じたり(特に「The end of evangellion」の後半部、レイが巨大化~その後とかかな) 登場人物の環境が重くってみんな病んでるからかなー。それに今回はテーマの一つとして宗教を扱っているし、設定もSFちっくな面があるし。 ヒロインの青豆と「さきがけ」リーダー(ふかえりの父)の会話のあたりなんか、筒井康隆の「エディプスの恋人」での、七瀬と女神(彼氏のお母さん)の会話を思わせる節があったりなんかして。 実は巨匠はまだこの本を読んでない状態で私に貸してくれたのだが、早く彼女に読んでもらって感想を語り合いたいわー☆ でも私は春樹作品の中では、「ノるウェイの森」が一番好きだなぁ。 生と死、人生の意義について考えさせられる。 「1Q84」は面白いけど、感激するとか感動するっていうタイプの小説ではないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年11月04日 21時57分07秒
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