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マイケルの遺作といってもよいようなこの映画、上映が決まってからというもの、ずっと観たいと思い続けてとても楽しみにしていた。
音楽好きのエロスの巨匠と足を運んだ映画館は、案の定満員御礼。 すごくすごくよかった!! DVDになったら絶対に買う! もう一回映画館で観たいくらいだわ。 ダンスのキレといい、歌声の伸びやかさといい、御年50歳とは思えないマイコー健在っぷりに驚愕。 20~30代のマイコーが体力100%だとしたら、50歳の今はもちろん同じようにはならない。でも、表現のベクトルが違うだけなので、比較しての見劣りは全然しない。何気なく見える動きもどこをどう切っても端正で改めてうっとりする。 相変わらずバリバリのカリスマっぷり。 コンサートの映像も、リハであれだけ素晴らしいなら、実現したらどんなにかセンセーショナルで凄いものになったかと思わせるものがある。舞台装置とかもすっごく凝ってるし、話題の「スリラー2009年バージョン」も、きちんとした形で観てみたいよ~><!! それにしても、彼が素晴らしいのは歌やダンスなどのパフォーマンスの才能だけじゃなくって…。 コンサートの細部にも関わってて、何をどうしたら最大限に効果的なのかがきっちり判ってるんだなぁと感じた。0.1ミリの妥協も許さない、プロ意識の高さが窺える。 それに、イイ人だ!どこまでも完璧主義でいながら、スタッフ一人一人に礼儀正しく謙虚。 もっともっとゴリ押ししたり、偉そうでもいいんじゃないか?と思うくらいだ。 天才なのは何を観ても明らかなので、周囲は本当に尊敬のまなざしで見つめているんだけど、彼本人はいたってフラットで気さく。あり余る才能&お金に、これで繊細で純粋ときたら、そりゃあおかしな人につけ込まれたら大変だろうなぁ…。 とにかく、ああいう天賦の才能がある人というのは、やはりフツーの幸せは味わえないかもしれない。 私は80~90年代のマイコーはもちろん、2001年に出たアルバムがすごくお気に入りなので、もっともっと彼の新しい歌が聴きたかった。色んなプロデューサーとも組んでもらいたかったよ。 ああ、どんなにかMJはこのコンサートを実現させたかったことだろう。 無念だっただろうな…。 今は苦しみのない世界で、安らかに眠ってほしい。 「きっとマイコーはお星様になってるに違いないよ」 しんみりと私達はマイコー話をしながら、寒空の下、40分くらい歩いて帰宅した。 これは昔からのファンはもちろん、マイコーに興味が沸いた人にはぜひ観てもらいたい映画だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年11月05日 23時47分02秒
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