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実家はハイビジョンテレビなので日頃は見られない衛生放送が楽しめる。
BSで辻井君の番組をやっていたので、母と見てみた。 あのコンクールの優勝者は、賞金も高いが付随してついてくるコンサート開催が多いのが特徴で、体力がない人だと潰されてしまうという位らしい。まだ若くて伸び盛りの彼だから、その心配はないだろうし、むしろ自立して一人で演奏活動をするのにいい機会になるだろうな…と予想したとおり、伸びやかで音がキラキラした演奏は海外遠征中も健在だった。やっぱり、耳の肥えた観客にも彼の特徴は伝わっていた。 これは、鈴木選手のスケートが、たった数分で深い感動を呼び起こすのとちょっと似ているかもしれない。 辻井君にとっては、生きていること=ピアノを弾くことに純化しているから、なのかしら。 とにかく、ピアノに向かって表現できることに喜びを感じているのがよく判るんだもん。 鈴木選手と同じく、表現を支える基礎的な実力があるのはもちろんだけど、何かそれだけではないプラスαがにじみ出るんだろうなー。 あと、音を介することで色々な人とコミュニケーションが取れることにも幸せを感じてるのが伝わり。 番組の最後で、ニューオーリンズのバーで飛び入りでジャズセッションを辻井君がやるシーンがあって、その時もホントにすっごく楽しんで弾いてた。 そんな彼は小さい頃から才能とキャラクターを色々な師に認められ、愛されてきてるのもよく判った。 目を閉じてみる。 辻井君が全盲だと思わなかったとしてもやっぱりイイと思う。曲の解釈にセンスがある。 私は彼のだと、カプースチンの演奏がすごく好きで、この分だときっと現代曲は素敵に弾くだろうと踏んでいたら、やっぱり特別賞を受賞したというマストの「即興とフーガ」が出色ではないか~!戻ってきてから、you tubeで検索してずっと聴いている。もっと、ジャズとかこっち系の曲をやってほしいわん。 そして、ずっと彼を支え続けていたお母さまの姿はなく、代わりに男性のしっかりしたマネージャーが付き添っていたのも印象深かった。ご両親の深い愛情を感じたなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年01月10日 00時40分00秒
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