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カテゴリ:小説・コミックなど
「O様のブランチ」で作者インタビューが取り上げられていて、俄然興味が☆
昨日今日とあっちこっちの本屋で探してようやくゲット!絶対に今日手に入れる~と気合いを入れてたので嬉しい。 ちょうど重版中なので、多分今一番手に入りづらい本なんじゃないかな。 N経オンラインの記事も参照あれ。 陳腐な表現になりがちな“運命の人”について描いた恋愛小説(だから読みたかったの~)。 …の割に、甘い印象は全然なくってかなりビターな話。 白石氏の著書を読むのはこれが初めてだけど、いい作品だった。さすが直木賞。 主人公が惹かれていく6歳年上の女性上司「東海さん」のキャラクター造形が特に素敵だ。 私が尊敬していた前職での上司をちょっと彷彿とさせる…。 見た目は決して美人じゃなくって、むしろブスだと自嘲気味に本人が言っちゃうくらいなんだけど、彼女の人間・女性としての魅力がとてもよく描けていて、白石氏の女を見る目の確かさを感じる 同性から見ても実にイイ女だなぁ~! 剛毅果断で、懐が深くて、暖かくて、頼れる。 男性を甘えさせてくれるんだけど、決して甘やかしはしない匙加減もすばらしい! それでいて、彼女は彼女で脆い面ももちろん持ち合わせていて、でもちゃんと一人でそれを抱えて気丈に生きてるんだな。 彼女の持つ独特の女らしさの描写も見事。 面白いなと思ったのが… 主人公が、この上司と一緒にいると 不倫して家出した妻について忘れられるとか 不調だったお腹の調子がよくなるとか 気持ちが昂揚して気力が満ち溢れる感じがするとか… そういう、身体感覚に出てくるのがおもしろいなぁ。 この段階では、主人公は上司に惹かれてるって自覚してないのよね。 それに、好きだとか惚れてるとかその手の単語も一切出て来ないの。 一切そういうワードを出さずに、でもこの二人は本当の「パートナー」なんだ、と読者に判る筆致が素敵。 でね、 やっぱり、私が思うところの男性が女性に惹かれるセオリーをきちんと踏んでるなぁ~とも改めて感じたわ。 *優しさがさりげない(優しくすることで好かれようとする意図がない) *男性の真の意味での理解者、味方になる *精神的にベタベタしない *距離が縮まったと思ったら、不意にいきなり距離を置く *褒める時は、その男性の本質を突く言葉を選んで褒める お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年01月18日 22時28分26秒
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