クリスマスの贈り物
羊さんはここ数日夜のお仕事が連続している.(本当にしつこいけれどホストじゃないよ.)イブの前日も夜のお仕事だったのでイブの朝に帰ってきてまず一眠りしていた.その間私は一人でスーパーに行ってクリスマス閉店に向けての準備をする.と言ってもハムとかツナ缶を買ったくらいだけれども.家には日本のお母さんが送ってくれた札幌一番とか色々あるしねぇ.(別に札幌に住んでるから札幌一番って訳でもないのだけれども.私が好きなのさ.)そんなこんなでボーっとネットサーフィンなどしていると羊さんがようやく起床し眠たそうな顔でおはようと言う.ボサボサ頭の羊さんもなかなか素敵である.(クリスマスくらいは恋人のことを誉めてみよう)さぁ両親の家にいかなくては,といそがされたので支度をしていると"プレゼントが欲しいか."と唐突にきかれた.(ロマンチックな演出とかできない羊さんはとにかく直接なんでも言います)欲しいかと言われると実は別にどうでもいいのだけれども欲しいと言わないと羊さんはガッカリするので"あぁ欲しいよ."と返した.(喧嘩売ってる?)するといそいそと(磯野カツオ?磯野貴理子?)寝室の洋服棚の上からプレゼントをもってきた羊さん.なんかものすごい芸術的に包装された包み紙を渡されその芸術的センスにややおどろきつつも冷静にプレゼントをあける私.何をもらったかって?まずは赤くて小さい,ドラえもんのような猫が薔薇の花を持って照れくさそうにしているクッション.かわいい...胸がキュンキュンしたままそのクッションの上にのっかっている小さな青い箱をあけるとブレスレットがキラリ.********************************************羊さんの彼女になった2003年.私の誕生日に羊さんはドイツからブレスレットを送ってくれた.その頃まだ会ったこともないまま燃えていた私たち(私だけだったのか?)だけれど羊さんのこの誕生日プレゼントにより私の気持ちはますます燃えあがった.このブレスレットを肌身はなさず身に着けて眺める度に遠く離れている羊さんのことを想っていた.(けなげ)その年イタリアに旅立った後も相変わらず毎日このブレスレットを肌身はなさず,眺めては羊さんのことを考えていた.(とってもけなげ)ところがイタリアから日本に帰る数ヶ月前私はこの大切なブレスレットをなくしてしまい泣きながらドイツにいる羊さんに電話をしてブレスレットをなくした,と訴えた.けっこうすごい泣きっぷりで(かわいいと言えばかわいいが年齢を考えるといい加減にしろ,と言いたい.嗚呼当時24才の私...って去年じゃんか!)時羊さんは私を電話越しに宥めてくれて"またあげるよ,ブレスレット."と言ってくれたのだけれど"でも私はあの時もらったブレスレットじゃなくちゃ嫌,同じでもあの時のブレスレットじゃなくちゃ嫌だ!!"と聞き分けのないことを言って羊さんをこまらせた.(どうしようもない成人だ.)そんな私に言ってたな羊さん."ブレスレットが大切なんじゃない.それに付随していた気持ちが大切なんだから,あまり泣かないで."って.うう,だってその気持ちが大切だからこそ私は泣いていたのに.それで去年のクリスマスはブレスレットをなくした私に今度はなくさないようにとネックレスをくれたのだった.首にかかっていればなくしにくいだろうということで.***************************************************私は羊さんに(セール品の)腕時計をあげたのだけれどもとっても淡白によろこんでくれた.それでもすぐに付けてそのまま両親の家に向かい,チラリと家族に見せつけて家族に"それどうしたの,どうしたの!"と言わせて,淡白に"うんまぁね,さとっきーなからのクリスマスの贈り物だよ."と言い,向かいにすわる私にウィンクをする羊さん.あぁ淡白によろこんでいた割にはうれしかったのかなと思えて幸せな瞬間だった.その後も私と目が合うとトシちゃんのように(いつの時代だって?スンまそン)腕を上げて時間を確認する振りを何度も何度もしていた.こんな歌をおもいだしました.あな~たをあい~するひる~~もよる~~もこ~の世のよろ~こびあな~たと~わ~か~つこ~の世のうれ~いもあ~なたが~い~れ~~~ばたえらえるでしょうあ~なたがいれば、かな~し~み~さえな~ぐ~~さめら~れてあな~たがなげ~けばわ~たしがなみ~だするあいするあ~なた、わたしのひか~り~よ~、あいするあなた、かみのみめぐみ、あり~ま~す~~ように~詩:ヘロゼー、曲:ベートーベン「君を愛す」あなたを愛する 昼も夜もこの世の喜び あなたと分つこの世の憂いも あなたがいれば耐えられるでしょう あなたがいれば悲しみさえ 慰められてあなたが嘆けば 私が涙する愛するあなた 私の光よ愛するあなた神の御恵み ありますようにIch liebe dich, so wie du mich, am Abend und am Morgen,noch war kein Tag, wo du und ich nicht teilten unsre Sorgen.Auch waren sie f?r dich und mich geteilt leicht zuertragen;du troestetest im Kummer mich, ich weint' in deine Klagen,in deine Klagen, Drum Gottes Segen ueber dir, du meines Lebens Freude,Gott schtuetze dich, erhalt' dich mir, schuetz' und erhalt' uns beide,Gott schtuetze dich, erhalt' dich mir, schuetz' und erhalt' uns beide,erhalt' uns beide, erhalt' uns beide!引用