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ブログはご無沙汰ですね。
Twitterなどでちまちま書いていたことをまとめておきます 北ア白馬岳遭難。以前指摘したように、やはり軽装が問題というより、急速な低体温症の進行により、手持ちの装備を使えなかったのが主原因の模様。毎日新聞記事より低体温症が一瞬で進行していく事例は多数。災害対策としても、この部分を多くの人にわかっていて欲しい。 何故、軽装のニュースに疑問をもったかというと、ベテランでシャツと雨具だけで白馬というのが?だったのと、雪洞も掘らずに体育座りで横一列だったという事。この姿勢での遭難はよくある。低体温症では自分の意思通りに体が動かなくなる。ぼんやり座り込んでそのままになった可能性を考えました。 ですので、ザックの装備の報道なしに軽装と報道されていることや、中高年登山として、まとめられることに違和感がありました。ベテランの方でももちろん軽装の場合はないわけではないですが、何よりも低体温症への理解が一般的になっていないことが心配です。 低体温症についてよく理解していたとしても、実際の進行は想定よりも急速なので、かなり先をみこした行動が必要です。私のベテランの知人も低体温症の急速な進行で亡くなっています。トムラウシ遭難の事例では、早め早めに衣類の対処をした方は生還されていました。 5月7日のりすのtweet あんどうりす ? @andorisu 北アルプス遭難…軽装 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120507-00000301-yomidr-soci←軽装の可能性は否定しないが、最新衣類は軽装に見えるものもあるので、素材やザックの装備を含め報道してほしい。低体温症に至る経緯で判断力を失い、重ね着できなくなる場合もある。後日のヤマケイの遭難検証がいつも一番信頼できる ただ、そうはいっても早期の報道は情報も限られているのですから、やむをえない部分もあります。 報道が悪い・・といいたいのではなくて、低体温症の知見は一般化しておかないと災害時必ず命を失う人がでてくるので、みなさん、よろしくお願いしますね!!ということをご理解いただければ嬉しいです♪ ところで、防災講座のとき、低体温症についても、必ず言及していますが、 以前もブログにもかいたような気もするけど、 間違って理解していたという意見が多いもの 「冬山遭難した際、裸で抱き合えばよい」 というウソです。ウソですからね~。 やっちゃ駄目ですよー。 死者がふたりになっちゃいますからねー。 レスキュアーの服は脱がない。相手の衣類は濡れている事が多いので、着替えさせる。 が、正解です!体温ではなく、ペットボトル入りお湯をもたせるなどして温めること。 急速に温めるのもNGです。 マンガのクライマックスに使われるので(笑)信じている人も多いと実感しています。 花より男子の13巻でもその場面がありますね♪ 最もここでは暖炉がありますし、会話が成立しているので低体温症にも至っておらず、命には別状はないでしょう。 濡れた物を全部着替えればそれだけでOKの場面ですが、まあ、それじゃ、ドキドキする場面にはなんないもんね・・・(笑)
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Last updated
2012年05月09日 11時18分47秒
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