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あんどうりす の りす便り

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2013年04月24日
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このところも 各地で地震や災害が相次いでいて嫌な感じですね

 新学期が始まった4月、こどもたちが通っている学校や園の災害対策について悩んでいる方も多いかと思います。

 園や学校と協力して災害対策をする方法を、かつて書いた事と重複する部分もありますが、お伝えしたいと思います♪

 地震対策としてはまず、地域や家の耐震化が一番ですし、津波に対しては高台に逃げることが最重要です。

 学校の耐震化は、市町村などのHPで調べられます。保育園の耐震化は小学校よりも遅れていることが多いのでまずは調べてみてください。

以下、全体の耐震率です。幼稚園は文部科学省で保育園は厚生労働省の資料を調べなくてはいけないので、縦割りでわかりにくい・・・


 公立学校施設の耐震化率(平成24年4月現在 文部科学省調べ)
1
小中学校84.8%、幼稚園75.1%、高等学校82.5%、特別支援学校92.9%

 保育園の耐震化
厚生労働省 2012年4月1日現在の保育所の耐震化率は74.9%だが、北海道、愛媛、山口で50%代と都道府県によって大きな差

耐震性がない、もしくは確認できていない建物は、25.1%ある。





 また、園や学校が耐震化されていても、天井が落下していることはあまり知られていません。非構造材は耐震基準の対象外なのです。

文部科学省の報告書では、東日本大震災で学校などの非構造材が落下したのは、平成24年9月4日時点でわかっているだけでも以下の件数があるといいます。

天井材1,636件、照明器具410件、外装材968件

「これらの中には、新耐震基準以降の施設あるいは構造体の損傷が軽微な場合でも大きな被害が生じたものがあり、非構造部材の落下により児童生徒が負傷する人的被害や、学校施設が応急避難場所として使用できない事態も発生した。」と書かれています。

体育館は構造的に耐震性能が低いという見解もあります。

平成24年4月の段階で、公立小中学校施設における非構造部材の耐震対策実施率32.0%にすぎません。

上記資料によると、「学校設置者へのアンケート結果によれば、非構造部材について、耐震点検が未完
了の理由としては「点検費用の確保が困難」や「職員の業務量的に困難」、「他の整備と併せて実施予定」といったものが挙げられ、耐震対策が未完了の理由としては「構造体の耐震化を優先」や「他の整備と併せて実施」、「工事費用の確保が困難」などが挙げられる」

ということですので、学校や行政におまかせでは、なかなか動くことができない現状になっていることがわかります。

保護者の中には耐震診断できる不動産関連につとめている方もいるかもしれません。地域の人材を親たちが探して、一緒にできる方法を考えていくほうが現実的です。


 それから、学校などで、頭巾やヘルメットの購入がすすめられているところもありますが、建物崩落や天井落下に対応しているわけではありません。文部科学省も初期の軽微な揺れ対策と述べています。

 初期の!軽微!ですよ。本くらいでしょうか?バスケットゴールなどはいかにも危なそうに見えますが、先の資料によると、心配したとおり落下しています。

 ひとりひとりが3000円以上出して、頭巾やヘルメットを購入するのであれば、そのお金で天井などの非構造材をまず耐震化することはできないのでしょうか?

 最初から激震が来た場合に、園児ですと、被る事が難しいという現場の声をよくお聞きします。先生だけの力では行政に天井を治してもらえないとも。父兄の協力が必要です。先生たちと一緒に行政や議員さんたちに実情を届けてください。その際、文部科学省の資料も是非、添付してくださいね!保育園では、管轄が違うので文部科学省の資料は配布されていません。

 ちなみに、頭巾は防炎頭巾とあるように、炎の対策用です。
 各学校で手作りでも可としているところがありますが、手作り品や防炎規格をクリアしていないものは簡単に燃えています。国民生活センターの調査での動画をみていただければ一目瞭然です。

 さらに、津波の心配のあるところで、水抜き穴のない通常のヘルメットを被らせるところもたくさんあります。でも、着水したら首が絞まります。都心は落下物が多く想定されますが、高層建造物の少ない、のどかな海辺であれば、ヘルメットを被る必要性が少なくなります。むしろ、ライフジャケットのほうが、現実的です。また、海辺はブロック塀が多いので、そちらを早く解消していただきたいです。おとなが準備しやすいものではなく、こどもの立場や目線にたって根本的な対策をすべきと思います。

 そして、学校での備蓄。小学校の備蓄品は地域のもので、こどもたちは自由に食べることができません。生徒たち専用の備蓄品をそろえられるほど、行政にゆとりがないのが現状です。以前紹介した静岡市では、学校指定の大きさのダンボールに、こどもたちが自分で考えた防災備蓄を入れて、学校に保管という方法をとっています。

 賞味期限がきたら、みんなで防災食体験もできますし、そのときに持ってきたものの必要不要が検証できます。みんなで先生が言ったものを揃えていたら、同じものしか入っていないので同じものが不足します。自分で考えてというのは、防災教育としても優れていますし、リスクを分散させるという意味でも秀逸だと思っています。

 アレルギーのあるお子さんも、自分のものを用意できる意義は大きいです。

 楽しいことに、小学生には、親からの励ましの手紙もあります。

 静岡での取り組みを紹介した埼玉県飯能市の小学校独自の取り組みとして、ダンボールではなく袋が配られています。袋だとギュウギュウ詰める事もでき意外と入ると好評です(笑)。参考写真

 津波の恐れのある学校では、備蓄を高台に保管しておいて、学校に置くべきではないと考えます。そうではない学校、数日親が帰ってこれなくても学校で児童が待機することを想定しているのなら、こども専用の備蓄品を是非そろえていただきたいと思います。

 先生むけレクチャーも行なっていますので、先生達から率先して、提案してくださる学校もありますが、まだまだ少数です。PTAからの提案で実施を始めたところもあります。みなさんのところも検討してみてくださいね。自分たちが動かないと、変わってきませんが、動き始めたところはとてもスムーズです!

防災袋

 子ども達が一番守られるべき学校や園が、本当に安全な場所になりますように!!!





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Last updated  2013年04月25日 20時39分45秒
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