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ヤマネの生態についての講演を聞いてきました。
筑波大の八ヶ岳演習林の杉山昌典先生のお話です。 ニホンヤマネは日本固有種。 わりと全国各地にいます。しかも、昔からいたのですが、冬は冬眠しているし、夜行性だし、樹上を移動していたりするので、あまり生態がよくわかっていないのです。 しっぽがふさふさで、背中に黒い筋があるのが特徴なんですが、しっぽのふさふさは敵に襲われた時、とれちゃうんだそうです。敵にしっぽだけつかませてトカゲのように逃げられる・・・んですが、ふさふさは2度と生えてこない、そうです。 だから、ネズミと間違えられてしまって駆除されてしまうこともあるとか。 みなさんのまわりにも、実はいるかもしれません。コケを集める習性があるので、ネズミっぽいものがコケを持ってきていたら、ラッキー!ヤマネの可能性大です。天然記念物なので、捕まえることはできません(^^) 長いかぎ爪は日本固有のもので、ニホンヤマネだけ、枝を逆さまになって 素早いナマケモノみたいに進む事ができるのです。別名、忍者ヤマネ。 なかなかすばしっこいのかと思いきや、よく聞くとかなりマヌケというか・・。ー7度以下まで気温が下がると、起きてもっと寒くない場所を探すそうですが、うまく探せないこともあり、眠くて、行き倒れたようにして冬眠してしまうんだそう。よく雪の上にまるくなったヤマネが落ちているとか。写真でよくみる丸まったヤマネはこれなんですね。行き倒れ冬眠と呼ばれているのだとか。すごいネーミング。捕食されないのかな。マイナス7度だから大丈夫なのか????山で寝ているからヤマネなのか??? 子ヤマネも よくお腹をすかせて登山道とかで眠りこけていることがあるそうです。 この ねんね の本、こどもが赤ちゃんのころ読んだ本で、雪の上でいきだおれているヤマネの写真が載っています。 ねんねねんね ヤマネのねんね まんまるねんね。と紹介されていて、どうして、こんな雪の中で?と思っていたのですが、やっと謎が解けました。 ( 【送料無料】ねんね [ さえぐさひろこ ] あまり人と接していないせいのか、全く警戒心もなく、山道でポケットの中に知らない間に入っている事もあるそうです。ことごとく、変な生き物ですね(^^) 生態がわかってないので、食べ物があまりないと思われる富士山頂上にある観測所でも目撃されていて、謎がいっぱい。 写真左は関西のヤマネ、右は関東のヤマネの色なんですって。清里の清泉寮で販売されています。 自然がこわされ開発が進められそうな時、ヤマネが見つかってしまうと、天然記念物だから、開発にストップがかかることが多いそう。今までは、1、5mくらいの高さに巣箱を置いて調べていましたが、それだと見つからなくても 6mくらいに設置すると、結構いることもわかってきたそうです。 見えなくても、認識されていなくても、研究がすすんでいなくても、ヤマネはそこにずっといる。身近な自然を大切にして、こどもたちの、そのまた子ども達にも、ずっと誇れるものとし引き継いでいきたいです。 ヤマネはネズミ目ヤマネ科ですが、リスを含め、げっ歯目って結構かわいいと思う方にはこんなイベントもあるんですね。会場で会の方にお会いしました。げっしー祭 この げっしー祭ではヤマネエコバック500円も販売されます。ヤマネの調査と保全活動にあてられます。あけびをついばむイラストが素敵で私も思わず購入してしまいました。ちなみにヤマネはお花や柔らかい果実を食べるので、クルミは食べません。でも、動物性タンパク質もとっているんだそうです。詳しくはまだわかっていません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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