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全国各地で防災のレクチャーをしていると、未だによく見かける防災パンフレットがこれ。 地震の時に、出口を確保するため ドアや窓を開けようというもの。 ドアも開けられませんが、今回は窓について。 この写真のパンフレットは、外に飛び出すとガラスが落ちてきて危ないといっているにも関わらず、地震のその時、出口を確保するため窓を開ける事をおすすめしている不思議なもの。 こんな現象が起こるのは、以前、消防庁の地震10の備えというものに、まず出口の確保というのが、書かれていましたので、それが自治体パンフなどに、コピペされている影響だと推測しています。 ですが、東京消防庁の以下のHPを見て頂くとわかるように、 まず身の安全。余裕があれば出口の確保に代わったのです。 東京消防庁 地震10の備え 東日本大震災のガラスが割れた所のお話を聞いていると、震度5でも、一瞬で膨らんできた、一瞬で割れたという話。国も先月から事例を集め始めたとのことで、まだ検証はされていません。ですが、東京新聞の以下の記事を見て頂いたら、はめ殺しといわれるタイプの固定されていて、遊びが少ないものは、かなり簡単に割れていることがわかります。 東京新聞 2013年7月1日強い揺れ、瞬時に900枚落下 窓ガラスが凶器に 茨城県鉾田市の県立鉾田第二高校。震度6強を観測した3・11の揺れで、窓ガラ ス千二百枚のうち九百枚以上が割れた。 クルマのフロントガラスのような割れにくいペアガラスや強化ガラスでも、全く割れないというわけではありません。 ですので、地震ですぐ窓を開けにいくなんて、ありえないですよね。 コピペしていても、ちゃんと考えながらコピペしていたら、あれ?って思いますよね。 ガラスが落下するんだから、窓を開けに行っていいの?って。 専門家のいうことだから正しい。だからコピペ。 ではなく、ちゃんと一人一人が考えて自分で納得して行動する・・そのほうがより安全になるのではと私は思います。 本当にたくさんの地域で、未だに見かけるので、みなさんの場所でもチェックしてみてください。 そして、消防庁が言っているから直そう!ではなく、ガラスが割れて危ないから、窓を開けに行くことはできないと納得していただいて修正して欲しいと思います。 私が資格をとった海外の野外救助法では、地震の際、窓には近づくな。理由ー1ガラスが割れる。2窓から落ちると、2点をアメリカ人講師が説明してくださっていました。 地震大国で、各地に防災スキルを輸出できるはずの日本で、いまだに出口の確保で窓を開けようなんて書かれているのが情けないです。地域のだれにも修正してと言ってもらえないのでしょうか? ひとりひとりがもっと考えて行動したいものです。 ★ 7月〜9月の防災講座情報を更新しました 講座情報 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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