カテゴリ:本・読書
自分ブランドで勝負しろ! 今年読んだ本の第一冊目。 著者が自分の体験をつづった、実践記の分類で、 行動のスパイス。 著者の藤巻幸夫さんは、伊勢丹でバイヤーを経験後、 いくつかの会社の取締役を経て、現在福助の社長をしている。 あちこちに“!”が出てくる(数え切れないくらい)、 とても勢いを感じる本なのである。 藤巻さんはこの本で、このように書いている。 たとえば私の若い頃の夢は、「この業界で名の知れたバイヤーになる!」という非情にわかりやすいものだった。 (略) その過程で経験を積むうちに、私の夢はもう少し色々な要素を含んだ抽象的なものに変わっていった。 (略) こうした夢がさらに拡がった先にあるのが「自分のもてる力で社会に貢献していきたい」という夢なのだろう。 人の成長に関わり、自分がそのきっかけになっていきたい、 と、ライスワークもライフワークもその方向へすぐに移そうと思っていた。 けれどもっと広く捉えると、それは社会や人の役に立ちたいという、 漠然とした想いであり、経験を積んでそれを還元することで、 実現できるのではないかと思えてきた。 大学の頃見聞きした発展途上国の現状に、何か役立ちたい。 ずっとそう思ってきた。 お金が必要なのは事実。 日本のODAが現地で役立っているのも事実。 ただ、お金があったとしてもそれが必ずしもプラスに働かないのも事実で、 そんな現状にずっと国際協力への疑問を感じていた。 数日前の教育フォーラムで、 イギリスで平和学を学んできた女性がこんなことを言っていた。 平和は身近なもので、一人一人が心に愛を持っていること、と。 お金があってもいがみ合っている状態は、平和じゃない。 生活条件の有無、個人の特性に関わらず、 一人一人が心に愛を持っている状態が、平和。 この平和の定義はとてもしっくりくるものだった。 日本の外へ意識を向けるよりも、今の日本でも、 自分が何らかのきっかけとなることができるのではないか、 そう思えてきた。 藤巻さんの記述は、心に方向性を持っておく、想いを溜めていくことで、 どのようなことを通しても実現できると感じた、 という点で大きなインパクトだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.15 08:13:07
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