ミッション実現への道

SMOKE

煙草のSMOKEの重さを量る男の挿話から始まる。

SMOKEの重さを量るには、新しい煙草をはかりに載せて重さを量る。
そして煙草に火をつけ、すい終わるまでの灰と吸殻をはかりの皿に入れる。
そして、火をつける前の煙草と、すい終わった後の灰の、
重さの違いがSMOKEの重さ。

話の中には、特にドラマチックな場面があるわけでもない。
そしてその代わり素敵な挿話が５つ出てくる。

冒頭の煙草の煙の重さの話
給油店の男サイラスが左腕を失った話
遭難した男が、自分より若い同じく遭難した自分の父を見つけた話
死ぬ時に本より煙草を選んだ男の話
カメラを盗んだオーギーの話

恋愛沙汰や危機一髪なんてものはない。
ただ、人それぞれに異なる時間軸の物語があって、
それは奥深くて。

そして、人それぞれの人生の一こまが、交差する。