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ミッション実現への道

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2006.11.15
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カテゴリ:本・読書

花伝書(風姿花伝)

550年前に、世阿弥が書き記したもの。
能のことを書いているんだけど、驚くほど、表現豊かで的確。
言葉で明確に表すことが難しい、芸の感覚、場の雰囲気、
そういったものも、詳細に書きとめられている。

この別紙の口傳、当芸において、家の一代一人の相傳なり。
たとひ、一子たりと云ふとも、不器量のものには傳ふべからず。
「家、家にあらず。次ぐをもて家とす。人、人にあらず。
知るをもて人とす」と云へり。


世襲を優先させるのではなく、あくまで能力をもって判断し、
芸を伝えるべし、と言っているのだから、すごい。
才学はないが、能の本を書くことが使命だと書いている世阿弥は、
この志によって、現在まで引き継がれる能を、
父観阿弥とともに創り、広げ、守ったのではないか。

そもそも花と云ふに、萬木千草において、四季に咲く物なれば、
その時を得て珍しき故に、玩ぶなり。
申楽も、人の心に珍しきと知るところ、即ち面白き心なり。


習い覚えつる品々を極めぬれば、時・折節の当世を心得て、
時の人の好みの品によりて、その風体を取り出す、
これ、時の花の咲くを見んが如し。
花と申すも、去年咲きし種なり。


芸の道は、決してそれ自体が特殊なのではない。
何をするにも、それが現れる方法は異なるけれど、
根本は同じなんだ。





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Last updated  2006.11.17 01:18:21
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