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ミッション実現への道

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2007.01.26
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カテゴリ:本・読書

ロスチャイルド家

ヨーロッパで最大の財閥を築いたロスチャイルド家。
その事業はワイン、スエズ運河、鉄道、
そしてツタンカーメンの発掘にまで及んでいるのだから、驚くばかり。

ヨーロッパの5つの国に分散したロスチャイルド家の5人の息子は、
国債の発行を手がけていたために、国々の争いを避け、
ヨーロッパ全体として国の価値を上げて行くような、
EUさながらの仕組みを作っていた。
ビジネスをうまく行かせる方法として、このような体制をとっていたのだろう。

ロスチャイルド家の三男ネイサンの逸話は興味深い。
ワーテルローの戦いの際、イギリスが勝ったにもかかわらず、
逆に公債を売りたたき、底値になった時を見計らって買い占めた。

さらに興味深いのは、5人の兄弟が誰を出し抜くでもなく、
協力し合って訪れる危機に対応していること。
その財力や、国の力に大きく影響を及ぼし、市場を変動させるものだった。

一つ一つがばらばらに動けばすぐに折れてしまうが、
結束してこそ、強い力を発揮できる、とした初代マイヤーの教え。
それを守った結果だったという。

ロスチャイルド家の強さは、ヨーロッパ中に張り巡らされた、
情報網からもたらされる情報とその速さ、
結束力、目的に沿った客観的な目を事業に持っていたことだろう。

世の中の動きに対して、予測に基づく準備をしておくこと。
ストーリーを持っておくこと。
まだまだ知らないことだらけだ。





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Last updated  2007.01.29 00:32:07
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