カテゴリ:本・読書
ロスチャイルド家 ヨーロッパで最大の財閥を築いたロスチャイルド家。 その事業はワイン、スエズ運河、鉄道、 そしてツタンカーメンの発掘にまで及んでいるのだから、驚くばかり。 ヨーロッパの5つの国に分散したロスチャイルド家の5人の息子は、 国債の発行を手がけていたために、国々の争いを避け、 ヨーロッパ全体として国の価値を上げて行くような、 EUさながらの仕組みを作っていた。 ビジネスをうまく行かせる方法として、このような体制をとっていたのだろう。 ロスチャイルド家の三男ネイサンの逸話は興味深い。 ワーテルローの戦いの際、イギリスが勝ったにもかかわらず、 逆に公債を売りたたき、底値になった時を見計らって買い占めた。 さらに興味深いのは、5人の兄弟が誰を出し抜くでもなく、 協力し合って訪れる危機に対応していること。 その財力や、国の力に大きく影響を及ぼし、市場を変動させるものだった。 一つ一つがばらばらに動けばすぐに折れてしまうが、 結束してこそ、強い力を発揮できる、とした初代マイヤーの教え。 それを守った結果だったという。 ロスチャイルド家の強さは、ヨーロッパ中に張り巡らされた、 情報網からもたらされる情報とその速さ、 結束力、目的に沿った客観的な目を事業に持っていたことだろう。 世の中の動きに対して、予測に基づく準備をしておくこと。 ストーリーを持っておくこと。 まだまだ知らないことだらけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.29 00:32:07
コメント(0) | コメントを書く
[本・読書] カテゴリの最新記事
|
|