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未音亭日記

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tekuteku@ Re:セバスティアン・デ・アルベロ「30のソナタ」(01/15) ジョゼフ・ペインのライナーノーツに関し…
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未音亭@ Re[1]:セバスティアン・デ・アルベロ「30のソナタ」(01/15) Todorokiさんへ コメントありがとうござい…

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July 5, 2022
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カテゴリ:温泉
先週末、亭主は実家がある福岡でのやんごとなき所用を口実に、さらに大分方面へと一泊足を伸ばし、別府で久しぶりに温泉に浸かって参りました。

別府といえば、群馬の草津などと並んで全国的にも有名な温泉郷、北九州で暮らしたこともあるという連れ合いは、既に小学生時代に何度か訪れたことがあるとのことでしたが、亭主にとっては初体験。「源泉掛け流し」、「硫黄が香る湯」という条件での事前リサーチでヒットした「明礬(ミョウバン)温泉」の宿を目指し、日曜の朝に別府へと向かいました。

調べてみると、別府の温泉は「別府八湯」と呼ばれる八つの温泉郷からなり、それぞれに特徴ある泉質を誇っているようです。中でも海岸から少し登ったところにある鉄輪(かんなわ)温泉は中心的な温泉街で、亭主が目指す明礬温泉もそこからバスでさらに10分ほど登ったところにあります。また便利なことに、福岡の中心からは高速バスを使うと乗り換えなしてダイレクトに鉄輪温泉にアクセス可能。(このバスは福岡空港の国際線ターミナルも経由しており、コロナ前には大勢のインバウンド客を別府へと運んでいたと推測されます。)

さて、首尾よくお昼前には鉄輪温泉に到着したものの、宿に向かうにはチト早すぎる、ということになり、ヒマつぶしと運動を兼ねて鉄輪温泉の観光名物「地獄めぐり」を敢行することに。

ここでいう「地獄」とは、大雑把には地表に自然噴出している高温の温泉とそれを溜める池を指します。解説によると、鉄輪地区一帯はこのような自然高温泉があちらこちらに噴出し、農業の大きな障害になって人々を困らせたことから、これらを仏教の教える地獄になぞらえたとのこと。ただし、このような自然の奇観を面白がって遠くから見物にくる人もそれなりにいたようです。さらに、明治期になって外国人も来るようになると、お代を取って自分の田んぼや畑から噴き上がった温泉を見せ物にする者も現れ、厄介者だった「地獄」は観光資源へと転換したようです。(ちなみに、今回使った高速バスや地元の路線バスを運行する亀の井バスも、「地獄」の見物客目当てに明治期に創業したバス会社とか。)

「地獄めぐり」では「〇〇地獄」と名がつく7つの自然噴出泉を徒歩とバスの移動で巡ります。スタンプラリーの台紙も用意されており、亭主共も童心に帰って全部のスタンプを押して回りました。それにしても、掘らなくても温泉(しかも100℃に近い高温の)があちらこちらで湧いてくる、というのは、考えてみれば途方もないことだと、今更ながらに別府の凄さに感心しきりです。










地獄めぐりを終えて鉄輪温泉の中心にもどったところで、今度は温泉の蒸気を用いてセルフサービスで食材を蒸して食するという「地獄蒸し」レストランで昼食。温泉パワーを体験するという点でこちらもなかなかの仕掛けです。

その後、この日の最後の目的地である明礬温泉に移動し、宿で濁り湯を堪能。地名の由来「明礬」といえば、漠然と料理や染め物で使われる薬剤の一種と思っていましたが、実は湯の花の成分そのものであることを遅まきながら知ることに。

というわけで、温泉の本場で蘊蓄も大いに溜め込んだ亭主でした。





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Last updated  July 5, 2022 10:52:59 PM
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