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カテゴリ:温泉
この週末(土曜日)は、コロナ禍で延び延びになっていた、職場の元同僚M氏の退職を祝う会が、M氏の自宅仙台からほど近い秋保温泉で催され、亭主も思い出話を頼まれて参加することに。連休初日とあって、東北新幹線は朝から混雑している上に、秋田方面では大雨とあって往路はやや不安でしたが、なんとか予定通り仙台に辿り着きました(会場の宿へは仙台駅から送迎バス)。
M氏とは、1997年暮れ以来、途中の中断を挟んで足掛け20年ほどの間共同研究を行ってきた間柄です。土曜夕方の会では、その間の様子を伝える写真や、ちょっとした裏話、バクロ話などを交えながら昔話をしたところ、30分の予定を大幅に超えてしまうことに。(年寄りの思い出話というヤツは、余計な脱線も多く長話になりがちで困ったものです。)翌朝午前には、続編としてM氏の研究室の若手関係者や卒業生といった若い人たちが、その後の自身の消息も含めて話題を提供。中には数年前に起業した、という若者もいて、いかにも今風だなと感じさせられました。 さて、お祝いの会は午前中で無事お開きとなり、前日とは打って変わって夏の太陽がギラつく中、亭主は仙台駅から再び新幹線に乗り、今度は那須塩原へ。次の目的地は塩原温泉郷の奥にある老舗温泉旅館です。 今回の温泉選びのポイントは「濁り湯」。前日の秋保、2週間前の武雄、いずれも名湯ですが、泉質は単純アルカリ泉。主成分は炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム(塩)、といったナトリウム塩が占めており、独特のヌルヌル感を楽しむことができる一方で、見た目や匂いはフツーの風呂と大きく違いません。その点、硫黄を含む温泉では、水に溶けない成分による濁りと硫化水素臭が如何にも火山からの贈り物らしく、温泉気分を大いに盛り上げてくれます。 というわけで、那須塩原駅で家族の運転する車に拾われ目的地へ。ただ、直行するには少し時間があったので、途中で那須千本松牧場という観光施設を備えた牧場に立ち寄ることに。この牧場は、明治期に宰相を2度務めた政治家、松方正義が1893年に那須開墾社から譲り受けて開発を始めたそうで、当時天然のアカマツが多数自生していたことからこの地が「千本松」と命名されたそうです。創業から130年を経た現在でも牧場としての事業は続いているそうで、200haを超える牧草地と500頭を超える乳牛を飼育し、日産8tの生乳を生産しているとのこと。サイクリングロードにそって歩いていると、当時(明治26年)に建てられた松方の別邸(明治の西洋建築、内部は非公開)がほぼそのまま残っている様子を遠くから眺めることができます。 牧場を後にし、途中かなり急な坂を登り降りしながら車を走らせること小一時間、目的地である「秘湯の宿・元泉館」に到着。牧場あたりでは32-3度あった外気温も、当地に来ると22−3度とぐっと涼しく、これなら心置きなく湯船に浸かれます。宿の玄関を入ると、5匹のネコちゃんたちがお出迎え。案内を乞うて投宿を済ませたところで早速露天風呂がある大浴場に直行、夕食前のひと時を濁り湯に浸ってご満悦の亭主でした。 翌朝も少し早起きし、もう一つの風呂である「宝の湯」にドボン。こちらは総檜作りのこじんまりとした湯船ですが、露天風呂よりも温度が高めで、違った湯加減で濁り湯を味わうことができました。(いや〜極楽極楽。) とはいえ、下界は今日も酷暑。夕方遅く家に帰り着きドアを開けるや、家中に熱気が溜まっている様子が直ちに感じ取れます。玄関を上がろうとする間にも炎熱地獄で汗が吹き出しました。2階に上がって部屋の温度計をチェックすると35度。とりあえず全ての部屋の冷房をオンにし、2時間以上かけてようやく28-9度ぐらいまで下がったところですが、なんとも寝苦しい夜になりそうです… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 17, 2023 11:01:38 PM
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