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河向こうのフェスティバル

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Robbins

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2004/09/20
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カテゴリ:空間旅行
iceland 20th
朝食のとき宿の人がやってきて「なんちゃらタイヤ」などと神妙な顔で相棒と話をしていた。「スノータイヤかな、もう凍っている場所があるのかな」なんて

のんきに考えていたら、なんと「フラットタイヤ」すなわちパンクのことで、我々の4WDのタイヤが一つ完璧につぶれていた。
昨日夕食のあとに宿の近辺のがたがた道を(闇の中)、「新しい長靴を履いて水溜りじゃぶじゃぶの気分」といいながら張り切って走り回っていたことが思い出された。だが幸運なことに、近所の農家の人がスペアタイヤとの交換をその場でしてくれて、それでVikの街にある自動車修理工場に行き、スペアタイヤを補充した。全く人っ子一人通りかからない道で発覚したんじゃなくてよかった(そういうリスクは相当高い)。

さてさて今日はまず河で露天風呂が楽しめるというLandmannalaugarに向った。2日目にして早速パンクをしたにも関わらず、未舗装路をがりがりと進んだ。リングロード沿いの風景も見渡す限りまっすぐに道が続き、ダイナミックな風景が次々に展開されて素晴らしい。でも、全く人気もなく、人造物というと鉄線塔くらいという、大自然の中の、ぐにゃぐにゃ曲がってのぼりおりする未舗装路を進むときのスリルはたまらないものがある。この道路(実は迷ったことで2度も往復したのだが)は思い出深いアイスランドの道路の中でも格別に美しいルートだった。羊が草を食む牧草地帯を抜けると遠くには氷河を望みながら溶岩台地の丘を上り下りする。そのあと続くのは見事に色づいた短木と苔の台地に流れる清流。これだけの景色がただこの車だけの目の前に広がっているなんて。

一番好きな瞬間は、特に空に向って道を上っていくとき。その次の道がどうなるのか全く予想もつかず、ジェットコースターをカタカタ上っているようなスリルがあって、坂の後にはまた別の坂が続いていたり、一回なんて坂を上りきると本当に急降下してそのまま地平線まで続く一直線の道だったこともあり、そのときは圧巻だった。2時間以上ものドライブの末、行き着いたのは行き止まり。Landmannalaugarは遠すぎるので、別の景勝地エルギャドウへと方向転換してしばらく進むやいなや、いきなり目の前には河。先ほどまでも何度か河を渡ったものの今回の河は3つの流れが一つになったところで、深さもありそうだし、流れも速い。先ほどまでの河のところには見られなかった立て看板には「エンジンは耐水性ですか」「車高は十分ですか」「非常時の連絡手段はありますか(この奥地では携帯の電波は届かず)」「十分に暖かい服装ですか(これは万が一スタックした場合、しばらく身一つで待てるかという質問だろうか・・)」などのチェック事項が書いてある。さすがにここでスタックしたり、悪くしちゃうと流されたりして、たまたま誰かが通りかかって助けてくれる可能性はゼロに近いし(ここまでの2時間半のドライブで一台も見ていない)、歩いて助けを求められる家のようなものを見たのも相当前だ。となるとそこまでのリスクをかけて挑む価値なしと判断して、すごすご引き返すことにした。昨夜の退却と合わせて2度目。と、結果は無為に終わってしまったものの、その道中の景観は筆舌に尽くしがたしだったし、まあいいか。

次に黒砂地帯の荒涼たる景色を抜け、東京と神奈川をあわせたくらいの規模がある世界でも最大級規模のヴァトナヨークトル大氷河を左手に見ながら、向ったのはSkaftafell国立公園。アイスランド最大のこの国立公園からは氷河まで歩く散歩コースもある。私たちが選んだのは、スヴァルティフォスという滝に向うコース。2つの滝を通り過ぎ、紅葉のはじまった山をゆるやかに上っていくと、かなたに見えてくるこの滝。黒い六角柱の石が突き出すように垂れ下がる崖から落ちる滝だった。1時間ほどのほどよいWalking。

本日の宿ホブンまではまだ150Kmほどあり先を急いだ。やや黒ずんだ大氷河を左手に、右手には海につながる平野。そんな中突然目に飛び込んできたのがヨークルスアゥルロゥン。(ヴァトナヨークトル氷河の南ブレイズルメルクールサンドゥル砂原には氷河を源流とする川ヨークルスアゥが流れている。長さはたった1500mと短い。この川の水は氷河湖ヨークルスアゥルロゥンに流れ込んでいるが、この湖にはヴァトナヨークトルを構成するブレイザメルクヴァトナヨークトル氷河の先端部が崩れ落ち、氷山や流氷となって浮かんでいる。氷河湖の深さは約100m。氷河が時折崩れ落ちる瞬間に出会えることもあり、様相はまさに壮観。氷河からの氷は1000年以上古いものであるが、氷河が最近の温暖な気候のせいで後退した結果、今世紀になってから氷河湖は形を大きく変えてきている。)

アイスランドの一大風景の一つなのに、マップを見ながらすっかり見落としていた。いきなりブルーハワイのような氷がぷかぷか浮く湖がリングロードのすぐ横に見えて、そこだけ南極といったような趣。アイスランドの景色にはびっくりさせられることが一杯だったが、これもその一つのびっくり。丁度日も沈みかけてきたところで、カメラマンが一人きりでじっと写真を撮っているところだった。ホブンに近い今宵の宿(コテージ風のきれいなところだった)に到着したときは丁度日没で一層赤を増した太陽が山と氷河に照り返す光景もこれまた。

夜は手長えびの街(街中手長えびキャラで一杯。夏にはロブスターフェスティバル)ホブンにえびを食べにいった。前菜にトマトスープに溶けるチーズをのせて焼いたトーストが入っていて、ボリュームのある一品。そしてメインはこれでもか!というほどのえび えび えび。最初はほの甘くってぷりぷりしたえびを嬉々として食べたけれどもちょっと量が多すぎ。ベルギーで食べるムール貝を思わせる。何事も加減が大事です。このホブンの街には無人の大きな衛星アンテナのようなものがあって、何なのかちっとも説明がないのでそそられた。なんだったんだろう、宇宙との交信基地かな。





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Last updated  2004/10/01 04:22:17 AM
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