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カテゴリ:コンサート記録~音楽は世界語
Berliner Philharmoniker
Bernard Haitink conductor MAHLER Symphony No 3 I.「Summer marches in」 力強く. 決然と. (34'29") II. 1. 「What the flowes of the meadow tell me」(9'36") メヌエットのテンポで。とても中庸に。急がず! III. 2.「What the animals of the forest tell me」(16'51") コモド・スケルツァンド。慌てずに。 IV. 3. 「What night tells me(mankind)」-アルト独唱とオーケストラ(9'02") とても遅く。ミステリオーソ。常にピアニッシモで。 V. 4. 「What the morning bells tell me ( the angels)」-アルト独唱・女声合唱・児童合唱・オーケストラ (4'10") 快活なテンポで。表情ははずんで。 VI. 5. 「What love tells me」(21'54") 遅く。落ち着いて。感じて。 いやはや、またすごいものを見てしまった。。。 マーラーの3番は生はもちろんCDでも聴いたことがなかったけれど、すっかり引きこまれてしまった。マーラーっていうのは、まったくどでかい感覚を持った人だ。 極端に長い1楽章と残り5楽章、計6楽章で構成されている。この音楽には、当初マーラー自身が「What....tell me」という説明書をつけていたが、後に「必要なし」としてとってしまったそう。激しくマーチしたと思ったら、しゅんと静まる1楽章(これはさすがに冗長だと思ったが)が激しい興奮のまま終わると、それだけでぐったりするのに、その後に続く2楽章の可憐で切なげなメロディーに急に甘い気持ちにさせられて、そして3楽章では遠く離れた場所から吹かれるポストホルン([Posthorn]独 郵便馬車の発着を知らせるための金管楽器無弁の小型ナチュラルホルン)に郷愁をくすぐられて、かと思ったらいきなり朗々たる独唱に、しずまりかえり、そして子供たちのDing Dongで始まる朝の合唱に顔を上げ、そして最後のスローなメロディーには泣かされてしまう。なんとも忙しい音楽だった。 ベルフィルの巧さはもちろんのこと、75歳の記念公演というハインティンクの無我夢中な振り方には、ぱたっといってしまわないものかとハラハラするくらいだった。個々の技が一つにまとまり激流と化す、それはそれは熱い熱い演奏だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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