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テーマ:輝かしき時代の洋楽!(80)
カテゴリ:プログレ
「クリムゾン・キングの宮殿」 いわゆるプログレッシブロックの特徴として、 1.歌詞が難解又は叙情的 2.1曲が比較的長い 3.アルバムジャケットが意味深い 4.高い演奏テクニック 等があり、全てが必要ではないが、幾つかは必要な要素となっていると思う。 そのプログレの要素を確立してしまったのが、このアルバム、キング・クリムゾの『キング・クリムゾンの宮殿』であろう。 ブログで何度となく紹介されているけど、語らずにはいられない、 一度見たら、だれでもそのジャケットのインパクトに驚かされ、何なのだ?と感じてしまう。 デビューアルバムなのに、ジャケットに自分たちのグループ名も入れずに発売し、あのビートルズの「アビーロード」を押しのけて堂々のNo1を獲得してしまった。 このグループの特色は、ロバート・フィリップの荒めのギターに対して、グレッグ・レイク。の情緒的なボーカルがからむ。 ロバート・フィリップは相当この声が好きなのだろう、グレッグ・レイクが脱退した後、やはり似た声のジョン・ウエットンを採用している。(グレッグ・レイクが脱退した理由は、ロバート・フィリップがグレッグ・レイクにベースを弾くことを許さなかったからとは笑える!) 1曲目~最後の曲まで完璧である。 1曲目は最近コマーシャルでも使われているが、何といってもこのアルバムの最大のヤマ場は「エピタフ」である。 メロトロンを使用して、劇的ではあるが抑えた音のなかで、グレッグ・レイクのボーカルがひときわ輝く。 グレッグ・レイクがこの後の音楽シーンで歌う曲のなかでも最高のものであろう!! そして、4曲目の混沌としたなかから、あくまで劇的に、一気に、エンディングにむかう曲「クリムゾン・キングの宮殿」 《プログレは難解、特にキング・クリムゾンは。》と思い、敬遠がちな人も、このアルバムはぜひお薦めしたい。 ビートルズがポピュラー・ロック音楽を芸術の域まで押し上げたものを、より一層高めたアルバムである。 それにしても残念なのは、1曲目の邦題が発売時と変わってしまったことである。 確か発売時は「21世紀の精神異常者」だったのが、今は「21世紀のスキッツォイド・マン」となっていることである。 これはやはり人権的差別用語としてであろうか? 私は決して差別容認者ではないが、日本人としては「スキッツォイド・マン」といわれてもよく意味が分からないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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