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カテゴリ:プログレ
ピンク・フロイド『炎』 アルバム『狂気』の大ヒットの後、きっとかなりのプレッシャーがあったのか2年半という長いブランクのあと発表された作品。 今ではビッグバンドの2年半は長いとは考えなくなったけど、この頃はやたら長いものだった。 だいたい1年程度で発表していた時代である。フロイドも悪い前例を作ったものである。 発表され手にしたとき、焦らすように濃紺のビニール袋で封印されていて、丁寧にあけてみると、予定通りのヒプノシスのジャケット。 中には、ビックリ。思わず横溝映画のシーンのような写真。 オーイもしかして、スケキヨか? 赤い布に透けて見えるのは、女体? 針をおとして曲を聴く。長いイントロだ。ちょっと長すぎか、もったいぶっているのか。 しかし、次が始まると一変。 エンジン音のような、ギアがあがる、機械がパワーアップしていく、リズムを刻み、「ウェル・カム・トゥ・ザ・マシーン」。このアルバム一番の聴かせどころである。 人の心臓のように、機械と音楽のコラボレーションか?緊張と躍動がいりまじった感覚である。 この曲を来日コンサートで聴いたときは、感動ものだった。やっと会えた恋人のように。 ライブアルバムでは未発表なので残念ですが、生で聴くことができたことは、その時代に生まれていた証拠であり、特権である。 ただ、場所が代々木のオリンピックプールで、音響は悪い。天井の板が共鳴を起こしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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