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テーマ:ロックおやじ70(197)
カテゴリ:プログレ
イエス『ロンリー・ハート』 低迷!?していたイエスの起死回生の一発。 個人的には低迷とは思っていませんが、大ヒット曲「ロンリー・ハート」の大ヒットのよりプログレファンより一般のファンにもイエスというグループを強く印象付けました。 今でも、この曲を聴くと反応してしまう中年は多いと思います。 この「ロンリー・ハート」の衝撃は日本の音楽にも影響しました。私は中森明菜の「北ウィング」の中の挿入されている部分は、完全にパクリだと思います。 この衝撃的な復活を演出したのは、ご存知、トレバー・ホーンだと思います。 トレバー・ホーンはフランキー・ゴー・ツゥ・ハリウッドの『プレジャー・ドーム』、アート・オブ・ノイズ、ABCの「ルック・オブ・ラブ」などのプロデュースを手掛け、その斬新さで有名でしたが、イエスの前作『ドラマ』からイエスに参加し、ボーカルまでやってしまった訳です。 そして、イエスのシングルといえば「ラウンド・アバウト」だった訳ですが、この作品により「ロンリー・ハート」となってしまったわけです。 当然、アルバムも大ヒットして、復活!などと言われてしまうのですが、個人的には賛成しかねます。 このアルバムの前作『ドラマ』(スタジオ制作として)との違いは、表面的にはヴォーカルがジョンに戻り、ギタリストがスティーブ・ハウからトレバー・ラヴィン、キーボードがダウンズからトニー・ケイとなったわけです。 曲的にはイエス・サウンドの路線上にあると思いますが、よくよく聴くと、やはりバクルズぽっいところがあります。 この感じが、今から聴くと一連のイエスのアルバムとある種の違和感を持ちます。 そこがトレバー・ホーンの存在です。 トレバー・ホーンのプロデュースはセンスの良さとキレの良さですが、反面曲調が軽くなる傾向があります。 この<軽さ>が他のアルバムと一線を引きます。 アルバムの1曲1曲、曲の良さはあります。その良さがアルバムの良さとなって、センスの良さにもなるのですが、個人的にはどうも印象が薄くなってしまいます。 ライブでは「シネマ」の後に「ロンリー・ハート」が続き、格好も良いのですが。 今回久ぶりに聴いてもっとこのアルバムを聴きこんでいこうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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