ロック魂７０（おやじロック）

キャメル　『ムーンマッドネス』

美しいジャケットである。
ロジャー・ディーンを彷彿させてくれます。
見るからにプログレを予見してくれます。

キャメルは私のイメージとしてはイエスとジェネシスをたして２で割った感じです。
イエスほどハードではなく、ジェネシス（ピタガブ在席時）ほど灰汁がない感じで、叙情派プログレとでも申しますか。

時折挿入される詩も音の一部のような、そういえば歌詞カードがありません。
どこまでも優しい曲作りをしています。個人的には好きですね。
良い意味で昼寝の時のバックグランド・ミュージックに最適です。

前作『スノーグース』から、あまり時を経ずに発表され、粗製乱造との批判も発売当時はあったようですが、これはこれで良い作品だと思います。

キャメルはこの後、『雨のシルエット』等の傑作を発表してくれますが、まだ紙ジャケ化していませんので期待しています。