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テーマ:洋楽(3359)
カテゴリ:ビートルズ関係
ウィングス 『スピード・オブ・サウンド』 ビートルズから離れたポールにとって、悩みや戸惑いが表現されたアルバムではないでしょうか。 その揺れ動く心が、このアルバムを賛否両論の批評としてしまったのではないでしょうか。 その表れがグループ名です。 それまでは<ポール・マッカトニー&ウィングス>だったのが<ウィングス>に、ポール・マッカトニーの名前を出さなくなりました。 その原因は<ポール・マッカトニー&ウィングス>がポールのワンマン・バンドではないか、という批判を受けてのものであることは明確でした。 そして、曲目もメンバー全員の曲とリード・ボーカルを取らせています。 その結果はいかに、 残念ながらポールと他のメンバーのレベルは比べるほどもなく、かえって<ポールのバンド>ということを思わせてしまったような気がします。 曲としては「幸せのノック」はさすがポールという曲ですが、大ヒットした「心のラブ・ソング」は、その大ヒットとは裏腹に、これも賛否両論を生んでしまいました。 <ポールは甘いラブソングしか歌えない>等の批判もあり、ロック魂が無くなったかのようなコメントが多くありました。 個人的にも正直このアルバムは好きではなく、最近までは購入しませんでした。 『バンド・オン・ザ・ラン』や『ヴィーナス&マース』のような良質なアルバムを発表した後のアルバムとして大ヒットしたものの、その後の『ロンドン・タウン』や『タッグ・オブ・ウォー』に比べても私の評価は低いものでした。 このようなバンド志向を強めた背景として、私はビートルズに対する未練が相当あったのではないでしょうか? しかし、ポールはポールなのですから、もっと自信を持って自己主張して欲しかったと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年01月18日 15時11分22秒
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